みなさん 明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします
本年もよろしくお願いします
無量寿寺山門
西尾平坂の無量寿寺
さて、今年一番の記事は、無量寿寺です。
同じ名前のお寺をずいぶん前に紹介した事があります。それは、知立市の無量寿寺です。かきつばたで有名なお寺です。
今回のお寺は、三河一向一揆ゆかりのお寺です。西尾市の平坂というところにあります。三河三ヶ寺は佐々木上宮寺(岡崎)、針崎勝鬘寺(岡崎)、野寺本證寺(安城)ですが、これにあと4つ加えて、三河七ヶ寺ということがあるそうです。(浄妙寺、願照寺、無量寿寺、慈光寺)
無量寿寺は、七ヶ寺の中に入っています。
寺内町があった無量寿寺
無量寿寺に注目するのは、ここに寺内町があったらしいからです。寺内町とは、一向一揆研究者の新行紀一氏によれば、
「地域領主から、「不入」を認められ、警察、裁判権が行使されない検断権不入のみならず、経済的不入、すなわち寺内に対する諸公事免除、座公事免除、徳政令適用除外、質(債権)強制取立て禁止などの、全体として「大坂並」特権といわれる諸特権を保持してた」(岡崎市史)
エリアのことです。そして、
「現在三河国内で本願寺派の寺内が検出できるのは本宗寺、上宮寺、勝鬘寺、本證寺、無量寿寺である。」
と述べています。
寺内町の大まかな範囲
無量寿寺を中心として、南北に2.5町、東西に1.5町ぐらいのエリアだったらしいです。(1町は大体100メートルぐらいです)なので、南北250メートル、東西150メートルぐらいでしょうか。
地図で見える水色の部分が環濠または自然の川(を利用した濠)です。歴史地理学者の金井年氏によれば、地図の左側の自然の川と平行して南北に走っている道路の脇に水路があり、それも元は外堀だったのではないかと指摘しています。(金井年「三河の寺内町プラン」)
確かに無量寿寺の周りの集落は、道が細く昔からのものであることが感じられました。
鼓楼発見
境内の中には、鼓楼がありました。これを見ると、本證寺のように三河一向一揆を戦ったお寺なんだなあと実感します。
鼓楼の前に車が止まっていますが、訪れたのが12月30日で、お寺の裏の墓地にお花をお供えして見える方が何人か見えたので、その方のものだと思います。お寺もお正月の準備をしていました。
同じ文献によれば、14世の了誓という人が、「寛永元年10月、三州西条羽塚より尾州知多郡成岩へ移る。」
さらに15世了安が、「羽塚山無量寿寺縁起」を著作す。」とあります。
西条から知多郡に移ったとあるので、どちらが本家かといえば、この記録を読む限り、西条すなわち平坂の無量寿寺が本家のように思われます。
了安さんの縁起にその辺のことが詳しく書かれているのかもしれません。
コメントありがとうございます。
無量寿寺の近くの方のコメント、大変ありがたく思います。
さて、ネットで少し調べましたが、確かに半田市成岩本町というところにも羽塚山無量寿寺というお寺がありました。真宗大谷派です。そして、この二つのお寺の開基らしい了善という人も分かりました。
「尾張群書系図部集第1巻」加藤国光編集、続群書類従完成会出版、1997年によれば、(ネットで内容が公開されていました。)、元の名を大河内国連といい、「正治2年3月朔日出生、後に出家し、天台宗の僧侶となり、良全と称す。貞永元年、三州矢作郷柳堂にて親鸞上人に帰依す。浄土真宗に転じて、了善と改称す。同年八月、三州西条羽塚、尾州知多郡成岩に草庵を創建す。建治2年正月23日卒。松林院釈了善。」
さらに、ていねいに「羽塚山無量寿寺(半田市成岩本町)開山了善は、三州平坂無量寿寺開山の了善と同一人物である。了善は大河内源太夫国礼(「参河志」)。」
とありましたので、どうやら一人の人物が二つのお寺を開山したようです。
昔、羽塚村にあったから羽塚という山号が付いていると聞きました。羽塚村は近くにありますし、かつて寺があったという理由で坊山という小字名もあります。
ところが知多の半田にも同じ山号で同名の寺があり、寺暦には羽塚からの移転とあるそうです。
同姓同名の謎です。
どちらも本家を名乗っています。
コメントありがとうございます。
こちらは、雪が無いのがうれしいです。冬型の気圧配置では、こちらは晴れなのです。正月3が日は、大体よい天気に恵まれました。家の近くを散歩してまわりました。
初日の出は、多分こちらも見えなかったのではないかと思います。初詣は日の出前にいったのですが、初日の出を見ることは、思いつかなかったので、そのまま家に帰ってしまいました。
残念
今年もよろしくお願いします。
そちらは天気が良いので、いつでも出かけられる・・・・。
こっちは元日も初日の出を足羽山で見ようと、朝暗いうちから出かけたのに、雨が降り出し日の出どころはありませんでした。
そちらは初日の出は拝めましたか?
今年もよろしくお願いいたします。