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日々の暮らしのなかで

イケメン

2006年07月05日 | 日記・エッセイ・コラム
シャ乱Qの“いいわけ”だったかな?
「あいつみたいな顔に生まれりゃ、きっと楽しい人生」って歌ってたのは。

一度ぐらいは、誰でも思う事なのかな?今ならさしずめ“もこみち”か?

年を重ねて、やっと自分の味のある“顔”も好きになって来たが、
小さい頃は何故か“弟”の顔に憧れていた。
どちらかと言えば“かっこいい”ではなく“可愛い”顔に憧れていた。

エクボが印象的な笑顔で、結構人気者だった。

(あいつ見たいな笑顔だったら、もてるのにな)

中学生ぐらいまでは、ずっとそう思っていた。

いつだったか、弟といっしょに買物に言った時の事。
駐車場を歩いていると、可愛い女性が車をバックさせている。
何度も切り返ししてるんで、僕達の足も止まる。

ようやく位置も決まり、あとはバックして止めるだけとなった時、
弟がおもむろにボンネットに手をかける。

「!」

何がしたいのか分からない僕は、一瞬思考回路が停止。
弟は車がバックするのに合わすように、押していく。
中の女子も、「!」戸惑っているようだ。

車が止まると、弟は額の汗を拭くような仕草をした後、
いつもように“にこっ”と笑う。
すると、運転席の彼女も“にこっ”と笑った。

何事もなく歩き出す弟に

「知り合い?」

と聞くと、

「知らん!」

あの笑顔に僕も癒された事があったなと思いながら、
仕事関係の本を買うために、本屋へと向かった。

どれがいいのかと迷っていると、ひとりの女性が僕を見ている事に気付いた。

「チラッ」と彼女を方を向くと、確かにボクを見ている。
そして、“にこっ”と笑ったのだ。

(なんですか?急に)

と思ったが、その彼女が何か言いたげにずっと僕を見ている。


『なんですか?』
『あの~、よくこの店にいっらしゃいますよね?』
『ええ、来ますよ。それが?』
『・・・・・』
(よし、ここは男の僕の方から)
『食事は済みました?』
『えっ?』
『いや、僕まだなんで、いっしょにどうですか?』
『は、はい!ご一緒しましょうか!』
『何がいいですかね?』
『何でもいいです!』


と、こんな妄想を続けていると、彼女は本を片手にレジへと歩きだした。

「そりゃそうだ」

1人で「妄想」して遊べた事に、秘かに感謝しながら店を出た。

車に近づきキーをポケットから取り出した時に、彼女が“言いたかった”事が
わかった。

“ 股間全開! ”

チャック全開の隙間からは、黒のボクサーパンツがたたずんでいた。
顔じゃなくて、股間が“もこ”みちしてた訳だ。

こんな事してたら、いくら顔が“もこみち”でもモテナイだろうな。

いや、どうだろう?








コメント
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