おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

一本道

2008年02月04日 | 日記・エッセイ・コラム
ラジオから竹内まりやの“家に帰ろう”が流れてきた。
 
時刻は午後6時前。
日曜日の夕暮れ時、寂しげな空の白さと相まって、
黄昏ながら、ハンドルを握りなおした。
 
大きな一本道。
真っ直ぐじゃないけど、どこまでも続くような一本道。
流れに乗ってアクセルをふかす。
でも一本道だと感じていたのは僕だけかのように、
ウィンカーを出した車が
右へ左へと進路を変える。

同じ方向へと進んでいるように見えた景色から
急に寂しい一人ぼっちの時間へと迷い込んだ。
 
思えば単調な生活だ。
 
劇的な展開が待っている訳でもなく、
同じ毎日がやってくるようにも思える。
土曜日、久々にスナツクへ行った。
居酒屋で日本酒の熱燗を頂いた。
コップに注がれた酒が枡に溢れる。
外を見れば雪。
テンションが上がるのが自分でも分かる。
程よくと言うよりは、少々飲みすぎの感も否めないまま、
スナツクでマイクを握りしめた。
 
店内には夫婦?カッポー?
1組の男女が居た。
久々にパワフルな女性の歌声を聴いた。
誰の歌だったか失念したが、聴き入った。
 
酔った勢いで入れた
 
“抱きしめてTONIGHT”

をトシちゃんのモノマネで唄うのが急に恥ずかしくなった。
恥ずかしさを紛らわすために、
桑田佳祐のモノマネで唄ったら、結構うけた。
 
調子に乗って次に唄おうとしたのは
 
“奇跡の地球”
 
地球と書いて“ほし”
 
自分で選んでなんだが、まったく変わり映えしないなと
自分で自分に話かけてしまった。
思えば単調な生活なんだな、って。
 
~ただ週末の僅かな彼との時を
 つなぎ合わせて君は生きてる~
 
ハマショウ“もうひとつの土曜日”の一節。
 
竹内まりやの歌声を聴きながら、
何故か突然この歌詞が頭の片隅に現れた。 
 
 
『僕は何をつなぎ合わせて生きてるんだろう』
 
 
ラジオを消して、ハンドルを握りしめた。 
 



コメント
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