錯覚

３Ｄが主流になる時代は来るのか？
　
今年最初のヒット作と言えば、なんといっても
アバター！だ
残念ながら、いまだ観ることが出来ないでいるが
その映像は、やっぱ凄いらしい
これまた残念ながら、僕の周りでも
まだ観たことがある人はいないのだが
風の便りで、映像のことは伝わってくる
　
そんな３Ｄだが、今後は眼鏡をかけなくても
観られる技術が発達するだろうし
それを利用すれば、テレビで３Ｄを
視聴できる日が来るだろう
いや、今年のワールドカップが３Ｄで観られるかも知れない
　
しかし、いわばこれは目の錯覚を利用した技術と
言えなくも無い
実際には立体では無いものが
そこにあるかのように見えるというのは
残像にも似た、目の錯覚だと思う　
　
なら、あまりにも身の周りに３Ｄが溢れると
それに慣れたために、実際のことが
そこに無い様に、反対に感じ取ってしまう
ことにはならないだろうか？
　
あまりにも、素っ頓狂な心配だと思われるだろうが
そういうこともありうる
　
スリックカートってのご存知だろうか？
かなり昔、南港だったと思うが、乗りに行ったことが
ある
遊園地にあるようなカートに乗って
レースをするのだが、その路面がツルツル
ハンドルを切るたびに、車体がすべる
ドリフト走行も自由自在の体感ゲーム
　
当然、ブレーキを踏んでもすぐに止まることはなく
いや、何かにぶつかるまで止まることはない
ドリフトとクラッシュを繰り返して、ゴールまで
走り続ける
時間にして、３時間ほど遊んだだろうか　
　
遊びつかれて帰る途中
少し怖い思いをした
　
自分の車を運転して帰ったが、ブレーキの効きが甘い
もう少しで前の車にぶつかりそうになる
車のブレーキが甘かったわけじゃない
踏む力が弱かった
　
いや、３時間ほど
“止まらない車”に乗ってたもんだから
僕の足がそれに慣れてしまっていたのか
踏む力を知らずにセーブしながら運転していた
　
人間の対応力は凄い
　
それだけに３Ｄづけの社会も、少し不安だ