おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

だからほっておく事にした

2022年06月20日 | 日記・エッセイ・コラム
中学生の頃、家族で買い物に出かけた先で、
テープレコーダーを見つけた

当時、訪問販売で英語の学習セットを買ってもらった私は、
教材としてついてくるカセットテープを聴くのに
必要だと、そのレコーダーをせがんだ

もちろん却下

我が家にはラジカセがあったので、それで十分ですと

しかし食い下がる私
諦めきれず、帰りの車中でため息を繰り返していると
いつもは温厚な父親が激昂し、私に金を叩きつけた

涙目になりながらも、私は念願の物を手に入れた

高校3年生、就活で1社目に面接で落ち、
満を辞して2社目を受けることにしたのだが、
履歴書の写真をなかなか撮りに行かれず、
その言い訳をしていると
いつもは温厚な父親が、

「距離を言い訳にするのは、やる気がないからだ!」

と、私の本気度が足りないことを指摘した

あれから時が流れて今

いつも温厚な父親は、
全てのことを年齢のせいにして、
昔を懐かしみ日々ため息ばかりをついている

あの日、私に言ってくれたことを
そのまま伝えたいと思うが、
年寄りは、人の助言を一切聞かない
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