新年あけましておめでとうございます。
初春なのでふさわしいお話を進呈いたします。(期間限定)
通販CD-R限定【FOurSeasons】より「春・爛漫」一挙公開。
――本日は佳いお日柄につき、御婚約の印として結納の御祝儀をご用意いたしました。幾久しく御納め下さいますよう。
――本日は、誠に結構なるご結納の品々を下さいまして有難うございます。幾久しくお受け致します。
花が、ひらく。
手塚が柴崎を咲かせる。
ホテルのベッド。清潔なシーツの上に、薄紅と鶯色の振袖が広げられていく。
柴崎の纏う加賀友禅は裾に扇面がいくつか開かれ、しだれ桜が肩からかかっているという絵柄だ。優しげでいて華やかなデザインは、まるでそこだけ一足先に春が訪れたかのように見えた。
手塚は春を懐に手繰り寄せる。
性的に荒々しい手つきで。
「……、ん……」
「……っ」
濃厚なキス。もう何分そうやって唇を吸い合っているのか、時間の感覚が麻痺している。
互いの内蔵さえ吸い取ってしまいたいとでもいうような、キスという範疇を超えたキス。
思考を通さず、二人はただその行為にのめり込む。
手塚は柴崎の身体を膝の上横抱きにし、胸元と裾をはだけて唇を塞いだ。真上から覆い被さるようにして貪る。
シーツに倒れないよう、柴崎は必死に手塚の首に腕を回してしがみつく。
艶かしい皺が、眉間に浮かび上がる。
手塚にほどかれた帯は、かろうじてウエストに引っかかっている。無用の長物になってしまった。
手塚は薄いピンク色の襦袢から暴いた柴崎の乳首を摘む。念入りにじっくりと。
摘むほどにそれは充血し、振り袖の地と同じ色合いに昇華していく。
柴崎の素肌の白さを際立たせた。白雪のような肌理の細かい肌に手塚は吐息を練りこむ。
ああ、と柴崎の唇を縫って、淡い声が零れ落ちた。
「いやらしい、光」
柴崎は震えた。
これから自分に与えられる愛撫の数々を思い浮かべるだけで、擦り合わせた脚と脚の間が濡れてしまう。
手塚はそれを見透かしているように、少し意地悪な目つきで柴崎を見下ろした。
いとおしげにうなじの後れ毛を梳く。
「お前がいやらしくさせるんだろ。――麻子」
(以下新春期間限定にて 【夜の部屋】で全文掲載中~)
※ブロマガ連載中の「THREE」も最終話目前です。
よろしければそちらもご覧ください。
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メールにて管理人まで請求ください。
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「いやらしい、光」
柴崎は震えた。
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手塚はそれを見透かしているように、少し意地悪な目つきで柴崎を見下ろした。
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