作曲家の発表と合わせ、音楽評論家 萩谷由喜子先生による昨年のリサイタル講評を紹介させていただきます。ご一読いただければ幸いです。
音楽の友2011年1月号より
近年進境の著しい二期会所属の萩原みか(Sop.)が、声楽伴奏に定評のある長町順史のピアノで「~Colers -歌・こころ・心象~」と題したシリーズを旗揚げ。その第1回となる当夜は、第一部で山田耕筰<AIYANの歌>より5曲、橋本国彦<お菓子と娘><斑猫>、中田喜直<マチネ・ポエチックによる4つの曲>が、第2部で畑中良輔<八木重吉による5つの歌>、團伊久磨<萩原朔太郎による4つの詩>、別宮貞夫<淡彩抄>から7曲が歌われ、長町が橋本作品と別宮作品を独奏した。作曲家ごと作品ごとに異なる色彩と、曲想につれて千変万化する色合いの表現、という表現意図は明快。また、その遼遠な課題に向かって渾身で歌いあげる姿からはたゆまぬ研鑽が伝わってきた。それにしても、日本にこれほど名曲、難曲があったのかと目を開かされる思い。言葉と音楽に力のある歌は、歌い手の真摯な努力に必ず応えてくれることを実感した。(11月22日・ルーテル市ヶ谷センター)
いつも素晴らしいピアノとコーチングで支えて下さる長町氏と共に
素敵な仲間達に囲まれて
いつも応援ありがとう♪
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