萩原みかの部屋

リサイタル講評のご紹介

9月23日に行ったソロリサイタルについて、萩谷由喜子先生による講評が音楽の友2015年11月号に掲載されましたので、紹介させていただきます。



 色とりどりの作品を歌う萩原みかのリサイタル「Colors」が5周年を迎えた。共に歩んできたピアノの長町順史が体調不良のため、藤井麻理が急遽代演。
 第1部は木下牧子作品5曲、青島広志「風にいろを塗りたいな」より5曲。声にゆたかな情感がこめられ、明晰な発音の際立つ萩原の歌唱は、1曲1曲の情景、心象風景を聴き手の脳裏に鮮やかに浮かび上がらせる。木下作品では、母音の余韻が美しかった「誰かが小さなベルを押す」、劇的な曲調の「風をみたひと」が印象的。青島作品では「5月のうた/風をぬりたい」の見事なコロラトゥーラに感嘆し、難度の高いピアノ・ワークにも聴き惚れた。
 第2部はクラリネットの北岡羽衣を迎えたシューベルト「岩の上の羊飼い」から。ヨーデル風の跳躍やメリスマの多い難曲だが、萩原はそれらの技術をしっかりクリアし、悲痛な心情表現も過不足なく聴かせた。クラリネットもよく歌手に寄り添った。最後は雰囲気一変、シュトラウス歌曲5曲。
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