「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」
原題 GUILLERMO DEL TORO’S PINOCCHIO
2022年 アメリカ
【Netflix】
アニメ―ションです
息子を失くしたおもちゃ職人のゼペットじいさんが悲しみに打ちひしがれる中、松の木で作った操り人形のピノッキオの物語
語り手は松の木で暮らしていたコオロギです
精霊の力で命が宿ったピノッキオは、ゼペットじいさんの貧しい暮らしを助けようと操り紐のない人形として見世物小屋と契約、ダンスと歌で人気を博します
やがて第二次大戦が激化
見世物小屋の演目が戦争やムッソリーニを称賛するものばかりになり疑問を持つようになったピノッキオは演目の内容を勝手に戦争批判に変え小屋を逃げ出します
次に連れていかれたのは少年兵の訓練場
そこで彼は友情を知り、敵味方に別れて戦うことの無意味さを知ります
追いかけて来た見世物小屋の主から逃れ、自分を探し続けているというゼペットじいさんとの再会を目指して海に出たピノッキオは怪魚の腹の中でゼペットじいさんに再会、協力して無事逃げだします
怪魚をやっつけるのに利用したのがイタリア軍の機雷というのが何とも…
スリル満点のアクションあり、親子の愛情あり、少年の成長あり、社会批判あり
それらをうまく重ね合わせた物語とアニメーションの表現の細かさに魅了されました
原作やディズニー版ピノッキオとは全く違うラストも良かったです
「五月の花嫁学校」
原題 LA BONNE EPOUSE
2020年 フランス
【ムービープラス】
1967年
フランスのアルザス地方にある花嫁学校に18人の少女たちが入学してきます
経営者である夫の死をきっかけに校長のポーレット(ジュリエット・ピノ)は学校が破産寸前であることを知ります
窮地から抜け出そうと奔走するなか、パリで5月革命が勃発
抗議運動がフランス全土に広がっていくのを目の当たりにしたポーレットや生徒たちは、これまでの自分の考えに疑問を抱き、ある行動に出ることにします
良き妻になることが女性の生きる道
ポーレットが、生徒に教えて来た道徳的価値観とは真逆の方向に振れていくのが痛快でした
野暮ったいいかにも良妻賢母なワンピース姿から、初めて穿いたパンツ姿のきゅっと上がったヒップがとても魅力的でした
ラストは、これで終わり?で拍子抜け
エンドロールに映し出される、多分本物の、家事のやり方を説明する絵に、本当にこのような価値観に縛られていたのだと半ば驚きながら観ていたら最後に出たのが女性が腕の力こぶを見せつける絵で、思わずガッツポーズをしてしまいました
ストーリーはさほど面白みもありませんでしたが久しぶりに可愛らしいジュリエット・ピノを観られて嬉しかったです
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