「緑の光線」
原題 LE RAYON VERT
1985年 フランス
【BSプレミアム】
独りぼっちのバカンスを実りあるものにしようとする独身女性
他人の善意を素直に受け入れられず、楽しく過ごす周囲と噛み合わず、心を閉ざして孤立しがちな彼女が運命の相手と出会って日没前に一瞬だけ見えるという「緑の光線」を待つ、というお話
1986年、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞していますが、どこが良かったのか…
主人公の言動にイライラさせられっぱなし
なんて扱いにくい自己チュー女なの?
出来れば関わりたくないタイプの人間です
仕事は秘書という設定ですけれど有能なのかしら?
緑の光線は水平線に太陽が沈み切る最後の一瞬に上に向かって走るのですが、光線が消えて太陽が沈んでしまった後も主人公の後ろの建物は白く光っていました
これって変じゃない???
収穫は
作中に出てくるジュール・ヴェルヌの恋愛小説「緑の光線」を知ったこと
読んでみたいです
「旅情」
原題 SUMMERTIME
1955年 イギリス、アメリカ
【BSプレミアム】
欧州見物の夢を実現し、イタリア、ヴェニスにやってきた40前の女性(キャサリン・ヘップバーン)
彼女のひと夏のバカンスと恋を描きます
ありきたりなストーリー展開です
ヴェニスの観光名所とキャサリーン・ヘプバーンを観た、それだけでした(^_^;)
「沈黙-サイレンス-」
原題 SILENCE
2016年 アメリカ、台湾、メキシコ
【シネフィルWOWOW】
原作 遠藤周作「沈黙」
キリシタンの弾圧が行われていた江戸初期の日本に渡ってきたポルトガル人宣教師の目を通し、人間にとって大切なもの、人間の弱さを描き出します
そもそも、日本の神道、仏道を学ばず、頭から神―キリストを押しつけようとする列強は如何なものかと…
日本側の信者に対する厳しい弾圧、拷問は目に余るものがありますが、一方的に『悪』とは言えないと思います
最も感じ入ったのは漁師・キチジロー(窪塚洋介)
信者でありながら拷問や死を恐れ何度も転び、その度に宣教師に救いを求める彼の弱さを誰が非難できるでしょう
最後には棄教し日本名を持ち日本人妻と暮らした宣教師にしても責めることは出来ないと思います
原作は未読
遠藤周作は難しいです
「人生タクシー」
原題 TAXI
2015年 イラン
【シネフィルWOWOW】
イランのパナヒ監督が自らカメラを設置したタクシーを走らせ、様々な乗客たちの様子からテヘランで暮らす人々の人生模様をドキュメンタリータッチに描き出します
2015年、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞
前知識も何もなく観て、後から調べてビックリ
パナヒ監督がどれだけの危険を冒してこの映画を制作したのか
畏れ入りました
「チョコレート」
原題 MONSTER’S BALL
2001年 アメリカ
【シネフィルWOWOW】
ジョージア州刑務所で父の代からの看守をしているハンク
ハンクの息子・ソニーも看守をしています
父は徹底した人種差別主義者で、ハンクも父親ほどではないにしてもまた然り
ソニーだけはそれに反発しており父や祖父の生き方や看守の仕事に我慢がならず自殺してしまいます
行きつけのダイナーでウェイトレスとして働く黒人女性レティシアに惹かれていくハンク
ですが、レティシアの夫はつい先日、刑務所で死刑が執行されており、それに立ち会ったのがハンクなのでした
互いにそれを知らぬまま惹かれあい、一緒に生活しようと部屋まで用意する二人でしたが…
人種差別、父親から息子へ放たれる暴言、人種に関係なく女性全般への偏見を描きながら、男女の寄り添う心に切なくなります
ラストはこの先の二人がどうなっていくのか判断しにくく非常に複雑な思いが残りましたが、静かな佳い映画だったと思います
しかしそれが国を動かす力となってしまうと、問題は別の所へ行ってしまいますね。
それはそれとして、日本を守るためだったとしても・・・。
う~~ん、辛い映画でした。
「旅情」
キャサリン・ヘップバーンは割と好きな女優で彼女の映画は結構見ています。あの気っ風の良さがいいですよね~。
遠藤周作は若い頃何冊か読みましたけど100%同調は出来ませんでした。
1950~60年代の女優さんは本当に綺麗で輝いていて女優魂の塊な感じがします。
「黄昏」は観てみたいかな♪
ジェーン・フォンダは好きな女優ですし、一度は見てみたいです。
話は逸れますが
日頃から藤山直美さんの後を継ぐ人はいるのか、気になっています。お父さん譲りの直美さんの芸が途絶えてしまうのは残念です。