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トーベ・ヤンソン「たのしいムーミン一家」

2021年12月11日 | 海外の作家


訳・山室静
講談社文庫
2011年4月 第1刷発行
2021年4月 第28刷発行
273頁
解説・芸術一家に生まれて 山室静
ムーミン谷の魅力2 『たのしいムーミン一家』くるり、びっくり、もとどおり 冨原眞弓

ムーミン全集【新版】

長い冬眠からさめたムーミントロールは、仲良しのスナフキン、スニフと一緒に、海べりの山の頂上で黒い帽子を見つけ、家に持って帰ります
ところが、それは物の形を変えてしまう魔法の帽子だったことから次々に不思議な事件が起こって…

必ず最後は目出度く収まる屈託のない冒険
ニョロニョロ、飛行おに、トフスランとビフスラン、モランといったお馴染みのキャラクターが登場します

ニョロニョロが新たな島を探しにいくのを憧れに満ちた目で羨ましそうに見るスナフキン
夏の終わりにムーミンに別れを告げて旅に出ます
一人でやる寂しいことと分かっていても旅立たずにはいられないスナフキンを、また春になったら戻ってくるという約束を信じて見送るムーミンなのでした

本書で一番光っていたのは、もてなしの天才・ムーミンママ
ママの温かな心に触れた面々は皆笑顔になれるのです



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