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映画・カフェ・ド・フロール

2015年04月05日 | 映画(海外)

 

原題 Café do Flore
2011年 カナダ、フランス

 

 

 

予備知識無しで観ました
タイトルからパリの洒落たカフェの物語かと思っていましたが
観てみれば、全く違いまして
良い意味で大きく期待を裏切られた作品でした

 

タイトルの『Café de Flore』はパリにあるカフェの名前ではなく、マシュー・ハーバードの名曲とのこと

 

1960年代のパリで美容師のジャクリーヌ(ヴァネッサ・パラディ)は障がいを抱えた息子・ローラン(マラン・ゲリエ)を女手ひとつで育てていました
ローランのお気に入りはアコーディオン・バージョンの『カフェ・ド・フロール』で、毎朝レコードをかけてくれるよう母親にせがみます

 

一方、2011年のモントリオール
運命の女性と思っていたキャロル(エレーヌ・フローラン)との結婚生活を捨て、新たな恋人・ローズ(エヴリーヌ・ブロシュ)との生活を選んだアントワーヌ(ケヴィン・パラン)
同曲の電子音の現代版が彼のお気に入り曲として登場します
アントワーヌの生活は順風満帆のように見えます
ところが離婚から2年が過ぎても元妻のキャロルはアントワーヌの心変わりを受容れられないでいますし、二人の娘たちは母を捨て新しい恋人に夢中になっている父に反発、アントワーヌの父親も息子の選択を否定します

 

 

描かれるのは1960年代のジャクリーヌとローランの生活
10代後半、運命の出会いにときめくアントワーヌとキャロル
そして現代のアントワーヌ、ローズ、キャロルの三角関係、特に精神的に不安定になっており奇妙な夢を見るキャロルです

 

最初のうちは、1960年代のパリの物語と現代モントリオールの物語がどう結び付くのか一生懸命考えながら観ていたのですが、途中で流れに任せようと判断
全て受容れ体制で観ました
結末には少々戸惑いましたが
人と人の運命的な出会いは最高の幸せをもたらすこともありますが、時に残酷な仕打ちも持ち合わせている、ということで納得させました

 

エンドロール前、若き日のアントワーヌとキャロルの写真にカメラが近づきます
これを見逃してはいけません! 戸惑っていた部分が少しですがクリアになりました
奥の深い映画でした

 

 


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