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TV(BS・CS)で観た映画(日本)を5本

2018年02月10日 | 映画(国内)

 

「赤ひげ」
1965年 

原作 山本周五郎「赤ひげ診療譚」

江戸時代の小石川養生所を舞台に、そこを訪れる庶民の人生模様と通称・赤ひげと呼ばれる所長(三船敏郎)と青年医師(加山雄三)の心の交流と青年医師の成長を描きます
NHKでTVドラマを観て是非観たいと思った1本
血圧に効くというお茶のCMを思い出しつつ…(^_^;)
今、原作も読み進めているところですが、TVドラマも映画も原作にほぼ忠実です
周五郎先生が赤ひげに言わせる政治批判、何度も繰り返される“貧困と無知との戦い”
見応えのある1本でした

 

 

 

 

「後妻業の女」
2016年 

原作 黒川博行「後妻業」

資産を持つ独身男性の後妻に収まり多額の金品を貢がせる“後妻業”を生業とする小夜子(大竹しのぶ)
裏で手を引くのが結婚相談所所長・柏木(豊川悦司)
想像していたのは男女間の金と欲まみれのドロドロした関係でしたが、意外に明るくサラッとしていました
大竹しのぶさんの強烈なキャラに圧倒されました
老いた独身男性の寂しさを埋める女性・小夜子
子供たちに放っておかれた老人を看取ったことを喜ばれるならいざ知らず、財産目当て云々と言われる筋合いは無いとぶちまけるのには一理ある、と思ってしまいました
小夜子に遺産を取られまいと奮闘する尾野真千子vs大竹しのぶは見応えありました(汗)
何度転んでも起上る小夜子と柏木
逞しいわぁ

 

 

 

 

「俳優・亀岡拓次」
2016年 

原作 戌井昭人「俳優・亀岡拓次」

安田顕が脇役俳優役で主演
不器用だが愛すべき男が巻き起こすユーモラスでハートフルな物語
「小川町セレナーデ」で安田顕さんのファンになりました
戌井カラーがよく出ていて何が言いたいのか?という部分もありましたが安田さんだからOK
亀岡が恋する居酒屋の女将役・麻生久美子さんも何だかいい感じなのです
男性のほうが理解しやすいところが多かったでしょうか
他に、山崎努さん、三田佳子さんなど豪華な顔ぶれが“脇役”を引きたてていました

 

 

 

 

「淵に立つ」
2016年 

下町で小さな金属加工工場を営む平凡な夫婦(古館寛治・筒井真理子)の前に、夫の昔の知人という前科者の男(浅野忠信)が現れます
妻に説明もなく男を同居させる夫
やがて男は残酷な爪痕を残して姿を消します
男が現れる前から夫婦関係には違和感があり、何か秘密があるに違いないことを匂わせます
何とも後味の悪い内容ですが好みの作品です
若く張りのある人妻だったのが、8年が過ぎ、全体に草臥れた雰囲気を醸し出す筒井真理子さんが見事でした
映画とは関係ないけれど自分は常日頃から身綺麗にしておこう、なんて考えてしまいました

 

 

 

 

「幕末太陽傳」
1957年
2012年 デジタル復刻版 

ベースは古典落語の「居残り佐平次」
さらに「品川心中」「お見立て」「三枚起請」のエピソードも含み品川の遊郭を舞台にお調子者の佐平次が巻き起こす騒動を描きます
時代は幕末
佐平次にフランキー堺、したたかなお調子者にぴったりです
高杉晋作に石原裕次郎、完全にフランキー堺さんの後塵を拝しています
女郎に南田洋子、左幸子、お二人が本当に美しいこと、見惚れました
タイトルの通り、幕末を太陽のように明るく生きた一人の男・佐平次
品川の海を左にどこかへ歩き去るラスト
彼の後姿は逞しく神々しくさえありました

 

 

 

 


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2 コメント

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「赤ひげ」 (narkejp)
2018-02-12 20:32:44
たしか、中学校の映画鑑賞で観ました。初めて観たクロサワ映画でした。加山雄三が若かったし、内藤洋子が初々しかった。二木てるみの演技が抜群で、井戸の中に向かって瀕死の男の子の名を呼ぶ場面は、今もって記憶に鮮明です。麻酔なしで手術する場面に驚愕し、医者は偉いが自分には向かないと感じたのではなかったかと思います。懐かしい映画です。
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narkejpさん (こに)
2018-02-13 08:10:31
白痴のふりをする女の子、二木てるみさんはホント見事でしたね。井戸に向かって叫ぶシーンはドラマでも映画でもじんわり涙が…。
昨晩、原作を読み終えたところです。
中学生だったnarkejpさんや同級の皆さんは一心不乱にスクリーンに注目されていたのではないでしょうか。若者の柔らかな心に染入る名作ですよね!
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