原題 ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛБЯ
訳・江川卓
新潮文庫
1969年12月 発行
1993年 8月 50刷改版
2006年 2月 75刷
206頁
極端な自意識過剰から一般社会との関係を絶ち、地下の小世界に閉じこもった小官吏の独白を通して、理性による社会改造の可能性を否定し、人間の本性は非合理的なものであることを主張します
現代でいうところの“引き籠り”“アスペルガー症候群”“パーソナリティ障害”etcに該当すると思われる主人公
善良な娼婦を前にして、一時は他者との関わりも可能であるかと思われた主人公ですが、やはり彼の自意識はそれを受入れることが出来ず、完全に社会と断絶してしまうのでした
ここまで極端ではありませんが、自分も持っている部分が多く描かれており読んでいて辛かったです
深く考えず、強かに上手に世渡りをしていく人間が所謂『幸せな人生』を送れるのかなぁ
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