与謝蕪村
2013年12月15日 | 人
千歳山に雪が降っている。10時ころから日差しが出てきた。雪の日曜日雪の中の住まいにはそれぞれの生活がある。平成の時代には、江戸のにはなかったような住空間を作りあげている。しかし、江戸の生活と比べてその生活は満ち足りたものなのか。答えは一人、一人の心の中にある。
雪に似合う俳人と言えば、江戸の与謝蕪村である。旅のうちに詩境を探った芭蕉に引き換え、蕪村は雪の中の籠り居のなかに居心地のよさを感じる俳人であった。外の寒気が深まり、どの家の屋根にも雪が積もるほど、俳人の住む家は温かくいとおしいものとなる。
屋根ひくき宿うれしさよ冬ごもり 蕪村