梅雨に入って5日、畑の野菜にはいい湿りになっている。今年は梅雨になる前が、連日の真夏日と少雨に痛めつけられていたからなおさらである。野菜の丈が目にみえて大きくなり、キュウリやズッキーニの収穫も間近になってうれしい。
さみだれに見えずなりぬる小径かな 蕪村
梅雨は、梅の実が熟するころ降る雨だから、梅雨と書く。さみだれも旧暦の5月に降るから、同じ時期で、さみだれと言っても、梅雨といっても同じ雨をさしている。入梅を観察して俳人の飯田龍太は、「糸のような細ぼそとした雨が降り、しばらくすると薄日が射す。そんな日を重ねて、いつか本格の梅雨模様となる」と言っているが、今年の梅雨は四国や関東など一部に入梅と同時に強い雨になり、雨の被害を出すまでに降り続いている。
梅雨に堪ふ心幼く身は老いて 相馬 遷子
こんな句が身にしみる、梅雨入りである。雨の被害がこれ以上大きくならないことを祈る。
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