尾花沢に行ってきた。親戚のMさんに去年から頼んでいたキノコ取りだ。裏山の楢の枯れ木にナメコが出ていた。大きな倒木と立ち枯れの楢の木に、競い合うようにびっしりとと顔を出している。これから大きくなろうとするもの、目いっぱいに笠を広げて、ナメコだったのか分からないぐらい大きく成長したものもある。天然のナメコをこんなにたくさん採ったのは、初めてのことだ。妻がすぐに豆腐を入れてナメコ汁にしてくれたが、まさに待ち望んだ秋の味覚であった。
尾花沢に紅葉スポットがあるかと期待していったが、もう盛りを過ぎていた。天童の運動公園のイチョウとカエデの並木を見ると紅葉が最後の輝き見せていた。カメラを持った人が三々五々、並木の下でシャッターポイントを探していた。銀杏並木の脇に水路が引かれ、それに沿ってカエデの木が植えてある。黄色のイチョウと赤いカエデ紅葉、黄色いカエデと刈り込まれたツゲのグリーンがいいコントラストになっている。
真っ赤なカエデは、葉同士が同調していい写真にするのは難しい。下からのアングルが、かろうじて紅葉の美しさを見せているようだ。一眼のデジカメを携えた人は、カエデの葉の撮影に余念がない。やはり、大きな望遠レンズが威力を発揮するのだろうか。これから、紅葉のスポットもどこも急速に冬を迎える。せいぜい、秋の雰囲気を楽しみたい。
イチョウの並木は、イチョウの落ち葉で絨毯を敷き詰めたような景観だ。夕べからの強風でギンナンがたくさん落ちている。ビニール袋を持って人がギンナンを拾っている。これも秋の味覚だ。火に炙って、塩をつけると、格好なビールのつまみになる。尾花沢の親戚の家にもイチョウの木があり、毎年ギンナンをいただく。