ショウジョウバカマが咲く季節になった。この花が咲く頃、花ワサビの花茎が伸びる。これを採りに里山に入るのが、この季節の楽しみだ。酢と酒と醤油の三杯酢を沸騰させて、容器に3センチほどに切った花ワサビを入れてかけ、密閉して3日ほど置く。鼻に抜ける辛くて、極上のわさび漬けができる。雑木林の沢筋に、ショウジョウバカマの群落が見つかった。
猩猩というのは麒麟と同じく、中国神話に出てくる霊獣である。猿のような顔で、毛は赤いしかも大酒のみだと言われる。この花はピンクで写真のように可愛いが、それを猩猩に見立てたらしい。花茎の下に広がる葉を袴に見立てて、ショウジョウバカマという名がついた。誰が見立てたのか、早春の可憐な花を珍獣とはいささか筋が悪い。
畑にでかけて、野菜畑の整理をする。これから植える野菜のために、先ずは雑草を取り、去年の残骸をきれいに片付ける。近隣で野菜作りをする人たちにも半年振りで顔を合わせる。種がこぼれたコリアンダー、パセリが小さな顔をのぞかせた。本日の気温18℃。土を最適に作るには、更なる勉強と毎日の努力が欠かせない。