今週の山行は県南の戸倉山。綱木川の流域にある田代という集落にある里山である。近くの兜山から、三角錐の秀麗な山容が見えるが、登山道などはない。積雪のあるうちなら、登頂できるのでこの山行が計画された。
田代から鬼面川貯水池へ行く林道がある。この林道の入り口で、集落のお爺さんに行きあった。聞けば道路の除雪も依頼されて行っているとのことであった。戸倉山は660mとさほど高い山ではないが、斜面が急だ。お爺さんの説明では、林道を登って、山の裏側からの比較的勾配ない斜面から登るといいということであった。
お爺さんは若い頃、猟の銃の規制がゆるかったころ、この山で熊やウサギを狩ったそうだ。畑仕事のかたわら、冬はマタギのような暮らしであったらしい。集落にはあまり人が住んでいないせいか、いろんな話をしてくれる。もう80歳を越えて、狩りもできなくなっている。
この冬、置賜地区の積雪は半端ではない。平年の倍以上という話だ。林道の上の斜面には、写真で見るとおりの雪である。日当たりのよい斜面は雪崩れてきて、所々に地面が出ている。雪崩れの跡を慎重に避け、急な斜面を登る。頂上まで約1km、カンジキを履いても抜かるところが多い。約1時間半で頂上に着く。頂上からは、360℃の眺望である。蔵王連峰、吾妻山、朝日連峰、月山どの山も純白な雪を被って美しい。今日の登山参加者6名、内女性2名。米沢市内の気温12℃。気持ちのよい春の残雪の登山であった。
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