散歩に出て目立つのはラベンダーの鮮やかな紫。最近、歩道の植え込みや、畑に隅にラベンダーを植えている人増えているような気がする。花を楽しみ、香りを楽しみ、採取してドライにしたり、ポプリを作る、ラベンダーの広い用途を楽しむことが増えたのかも知れない。我が家の鉢植えのラベンダーも、最後の花茎を採り、ドライフラワーにした。少なくて淋しかったので、脇のローズマリーとタイムの葉茎もドライにすべく壁に下げた。採ったばかりのハーブはどれもさわやかな芳香で、朝の気分をさわやかにしてくれる。
ドライにしたラベンダーのドライフラワーを玄関に置き、高齢者の部屋をさわやかに。ラベンダーの精油で、ルームスプレーもあわせて作る。「目覚めたようね。」と妻が言う。ティーにして飲んだミントの葉も、残ったミントもミカンの入っていた網袋の入れて、手製のポプりづくりもまた楽しい。ラベンダーはやさしい香りで、いらいらした気分をおさめ。不安を取り除いてくれる。育ってきた鉢植えのラベンダーに水やりをするのが朝の始まりで、散歩のなかでラベンダーの花の写真の撮り、帰宅して花穂を摘んで、長さをそれ得て壁に下げる。その作業の間も、やさしい香りにつつまれた至福の時間。
夕ぐれの時はよい時、
かぎりなくやさしいひと時。
それは季節にかかはらぬ、
冬ならば暖炉のかたはら、
夏ならば大樹の木かげ、
それはいつも神秘に満ち、
それはいつも人の心を誘ふ。
堀口大学のこんな詩に、あたりにほのかなラベンダーの香りが漂っていれば、この満たされた心は、さらに深いものになる。
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