そのスマホであなたは失明する

 

「スマホで失明」危険度チェックリスト…注意したい「急性スマホ内斜視」とは【手術しても治らないことも】(週刊現代) @gendai_biz

 

子供や孫、友人に連絡するのも、見逃したテレビ番組の配信を見るのも、スマホが1台あれば簡単にできてしまう。しかし、手の中に収まる小さな画面は、あなたの視力を永遠に奪う凶器にもなり得る。

視力低下だけでなく「失明」のリスクも…

「最近、眼精疲労などを訴える年配の患者さんの中で、『スマホゲームにはまっているんです』と話す方が少しずつ増えてきました。やはりスマホ普及率の向上が影響しているのでしょう。つい数年前までは、スマホに熱中する高齢者などあまりいなかったのですが……」

こう話すのは、クイーンズ・アイ・クリニック院長の荒井宏幸氏だ。荒井氏が言うように、今やスマホは若者だけのものではない。モバイル社会研究所が'22年に行った調査によれば、60歳代の91%、70歳代の70%が個人のスマホを所有しているのだ。家族や友人との連絡、外食する際の店や旅行先のホテルの予約、移動中の暇つぶしまで、どんなことでもスマホで完結させる人は多い。

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しかし、便利で楽しいからといって、一日中小さな画面を見続けていると、あなたの視力はどんどん奪われていく。

「コロナ禍が収まってきているとはいえ、ここ数年の巣ごもり生活や厳しい寒さの影響で、外出を避けている人は多いはずです。動画を視聴したり、ネット記事を読んだりするためにスマホをじっと見続ける時間が増えているのではないでしょうか。そんな生活が続けば、日常生活に大きな支障が出るほど視力が落ち、最悪の場合、失明してしまう可能性すらあるのです」(『スマホ失明』の著者でかわもと眼科院長の川本晃司氏)

急性スマホ内斜視とは

スマホによる視力低下は、どのようにして起こるのだろうか。川本氏が続ける。

「症状は様々ありますが、特徴的なのは『急性スマホ内斜視』です。内斜視とは、左右どちらか、あるいは両方の眼球が内側を向いてしまっている状態のことです。

スマホを一日中使っていると、眼球が内側に寄った『寄り目』のような状態で固定化してしまい、両目でものを見る際にピントが合わなくなってしまうんです。この症状は『急性』と名前がついている通り、近距離でものを見ないようにすれば回復するケースも多いのですが、最近では手術を要する重度の内斜視を発症する人も増えています。

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私が診療している病院に訪れたある患者さんは、しばらくスマホをやめても一向に症状が改善せず、残念ながら手術をしても元の見えかたには戻りませんでした」

実際、川本氏の医院には内斜視によって起こる複視(ものが二重に見えること)で受診する人が、若者だけでなく高齢者でも増えているという。

次ページに、『「スマホで失明」危険度チェックリスト』と題して「普段のスマホの使い方」と「今出ている症状」に分けて点検項目をまとめた。ぜひ、今あなたが目をどれくらい酷使しているのかを実感してみてほしい。

「スマホで失明」危険度チェックリスト

今、スマホをどんな使い方をしているのか? 目にはどんな症状が出ているのか? について以下のリストでチェックしてみてほしい。

本誌より
 
 
 
 

 

「そのスマホであなたは失明する」【眼球変形、網膜剥離、緑内障】思わぬ重大リスクが次々と…《注意》(週刊現代) @gendai_biz

今や生活から切っても切れない存在となったスマホ。家族や知人への連絡や調べもの、テレビ視聴など、ほぼすべてをスマホ1台でまかなうという人も少なくない。しかし、注意を怠るとそこには甚大なリスクが潜んでいる。

『「スマホで失明」危険度チェックリスト…注意したい「急性スマホ内斜視」とは【手術しても治らないことも】』より続く。

スマホの長時間使用によって引き起こされるのは、急性内斜視だけではない。眼球そのものが変形してしまうこともある。

黄斑変性症リスクが850倍…

「近業(手元など、近くのものを見る作業のこと)を続けていると、毛様体筋(レンズの役割を果たす水晶体の厚さを変えるための筋肉)が緊張・収縮して凝り固まってしまいます。こうなると、遠くのものにピントが合いづらくなる。つまり、一時的に『近視』の状態になるんです。

この『一時的な近視』を自覚した時点で投薬や治療をし、スマホ中心の生活から脱却できれば、視力が大きく落ちるリスクは低い。しかし、それでもなおスマホを見続けてしまうと、近視が進行する場合があります。それに伴って、眼軸長が伸びていき、球形だった眼球は、楕円形に変わってしまうのです」(新江古田いわた眼科院長の岩田進氏)

眼軸長とは、眼球の表面にある角膜の頂点から、眼球の奥にある網膜上の「黄斑部」までの長さを表す。成人を迎えた日本人の平均的な眼軸長は約24mmといわれており、それより短ければ遠視、長ければ近視の症状が現れるとされる。

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近視の進行によって眼球はどんどん倒したラグビーボールのような形状になっていき、眼軸長が27mmを超えるような「強度近視」になれば、網膜に様々な異常が起こる危険性が高まる。

強度近視の人の場合、失明に至る病である『黄斑変性症』の発症リスクは、通常に比べて約850倍に跳ね上がります。大げさに思われるかもしれませんが、これは充分に現実的な数字です。それほどに、スマホによって引き起こされる強度近視は重大な問題なのです」(前出・川本氏)

網膜剥離、緑内障…失明のリスクが現実に

日本人の「失明原因」の第5位である強度近視が引き起こす重篤な疾患は、黄斑変性症だけに留まらない。

「眼軸長が伸びて網膜が引っ張られてしまうため、網膜剥離や網膜裂孔(網膜に穴が開くこと)のリスクも高まります。また、近視が進行すると、失明リスクが最も高い緑内障にもなりやすくなってしまうのです」(前出・岩田氏)

実は、近視の進行によって過度に引き伸ばされるのは眼軸だけではない。眼圧を一定に保つために必要な房水の排出口である「隅角」も伸びている。この状態が続くと、眼圧が上昇して視神経が圧迫される「開放隅角緑内障」の発症リスクが激増するのだ。当然、発症後にスマホを使い続ければ、失明の危険性も高まる。

65歳以上の約5人に1人、75歳以上のほぼ半分が発症するといわれている白内障も、強度近視によって罹患しやすくなる病気だ。近視がない人に比べ、発症リスクが5.5倍に増える。手術によって症状が改善しても、スマホを使った近業を続ければ、症状は悪化するという。

「白内障患者の人は、だいたい70歳前後で手術を受ける場合が多いのですが、年齢を重ねて視力が落ちていても、術後すぐは、おおむね裸眼で1.0程度の視力があるんです。ところが、手術を受けてから年月が経つと、少しずつ近視化していく。

やはり、近くでスマホなどを見る時間が長いことが原因だと考えられます。また、視力が回復したことで、これまで拡大して見ていた画面や文字を、小さいままで見る人も多い。そうすると、結果的にスマホを近くで見ることが増えるんです。視力が回復しても、画面や文字のサイズはそのままにしておいてほしいですね」(前出・川本氏)

目を守ることと失明の予防は、「今」が最も早くベストの時だ。ぜひ注意点を確認しながら、日ごろの生活面を見直してほしい。

「週刊現代」2023年2月4日号より

 

 

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