「イスラム教」早分かり

平井修一

甲斐静馬著「中近東」(1957年初版、1970年改定版)の紹介は 実に(小生のような素人に)分かりやすい

「イスラム教」早分かり(1)

イスラムはアッラーを信ずる者は、血統、身分の上下、民族の差別なく、まったく平等の教友として結合することを許した。イスラムが世界的大宗教として発展した根本原因は、まさにここにあった・・・

同時にこういった積極面とともに見落としてならないのは、イスラムが支配階級の道具となり、「社会的、経済的不平等を正当化」し、「搾取的機構の設定を容易にする」という消極的な面ももっていたことである。イスラムが帝国主義に利用されるに至ったのは決して偶然ではない

「イスラム教」早分かり(2)

「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら無差別殺戮をする・・・世界の悩みは募るばかり

「イスラム教」早分かり(3)from「ガツンと一発」

米国は、世界の原油取引の通貨をドルに限定すれば、サウジの政体を保障すると提案し、両者は合意したという。シャリアに基づき定期的に公開処刑する異様な国が欧米からまったく非難されずに旧態依然として存続しているのは、この合意が奏功しているためだろう・・・

「神の前におけるすべての人の平等」という革命的な思想によって積極的な影響を及ぼした反面、すべてをアッラーに帰する徹底的な宿命論が既存の社会秩序を擁護し、社会の進化を頑強に阻む反動的役割を発揮した::・

奴隷制度の承認と、婦人の隷属的地位をあげることができよう。これはユダヤ教、キリスト教に比較して、イスラムの最も著しい特徴をなしている。

マホメットの時代には、アラビア全土にわたって、都市でも、ベドウィン族(遊牧民族)の間でも奴隷制度が栄えていた。それは奴隷売買が極めて有利な商売であったばかりでなく、社会機構、特に家事の管理が奴隷労働に基礎を置いていたからである。

こうして奴隷制度が極めて大きな重要性をもっていたので、コーランは奴隷を人道的に取り扱うよう命じたにとどめ、その廃止は敢えて要求していない。

1300年たった今日、実際はまだ奴隷制度は完全に廃止されていない。この制度はアラブ、アフリカ諸国では事実上、最近まで存在していた。アフリカから紅海を越えてアラビア半島に送り込まれる奴隷は毎年約5000人と推定された。

さらにヨルダンのベドウィン族の酋長の家庭には召使、あるいは護衛としてかなりの数の奴隷がおり、他のイスラム国でも状態はヨルダン以上であろうと言われた・・・

「己の宗教は全的的な善であり、他の宗教は絶対的な悪である、殺して当然、奴隷にして当然」と思うようになると、これはほとんど狂気である

「イスラム教」早分かり(4)from「ガツンと一発」

コーランでは男子に一度に四人までの妻を持つことを許している。このほか妾は無制限に許されている・・・

イスラムはすべてをアッラーの意志に帰する徹底した宿命論であり、これが経済活動におけるイニシアチブを奪い、経済の進歩を妨げたことは当然である・・・

トルコのサルタン、アブドル・ハミットは宗教上の理由で自国民に電気の使用を禁止したことすらあった・・・

ISIS(イスラム国)、タリバーン、アル・カーイダ、ボコ・ハラムその他イスラミスト(原理主義=ジハード主義者)の出現及び台頭は、ムスリムの責任な のかと問われれば、答えは「はい、全くその通り」である。ムスリム、ノン・ムスリムを問わず誰が何と言って弁護しようと、ああいう脳足りんの邪悪な馬鹿共 を生み出しのさばらせたのは、残念ながら我々ムスリム自身であることに間違いはない。

何の公的な資格もなく何処の馬の骨とも知れない人相 の悪い髭面のおっさんが「自分はハリーファ(カリフ)だ」と一方的に宣言しただけで、世界中から一応ちゃんとした高等教育を受けていた筈であるムスリムさ えもが何の疑いも持たずに「カリフ国」なる馬鹿げた想像上のコンセプトを奉じて駆け参じた。
これはイスラーム史上最大級の汚辱であり、恥と断言するに足る事態である。・・・

もっとも絵に描いた餅みたいな 荒唐無稽極まりない「カリフ国」コンセプトに赤子の手を捻るが如くいてこまされるのはムスリムだけではない所が始末に悪 い。ツイッターの内藤正典さんとか内田樹さんまで、中田孝の領域国家否定だのいかれた「カリフ制」理論に感心しているのだから始末に負えない。・・・

私が個人的に許せないのは、中田や常岡の様にカリフ制再興を煽っていた連中がISISに対しては「あのカリフ制は間違っている」とか何とか言って口を拭って責任放棄を決め込んでいることである。

今 日の事態を招いたのは自分達が何年にも渡ってイスラーム世界内外に下らん駄説を触れ歩いたことにも一旦の責任があるとは思わないのか? 髭生やしてターバ ン被って表面アラブ人の猿真似をした「わしは世界中の誰よりも敬虔なムスリムやで」と言わんばかりの中田のドヤ顔の写真を見る度に、心底胸が悪くなる・・・

メルケルとフランシスコが混乱を世界に拡散している。今日より明日、今年より来年はもっと悪くなるだろう・・・


 
 
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