９０％課税法案 没落への道

陳胡痒

金融界「まるで魔女狩り」　９０％課税法案に猛反発（ｉｚａ）

共和党支持者のカカシ姐さんあたりに言わせれば、最近の合衆国はアメリカ人民党とオバマ総書記が統治する北米社会主義人民共和国連邦ということになるのでしょうけど、ガンビア並という説も。
このような法案を出してきたくなる気持ちもわからなくはないですよ。税金が投入される以上。
でも、こんな法案ができたら、経常的に外部からの資金流入がないと生きられないアメリカ経済は完全に死にますね。
ドルの基軸通貨体制も、人民元あたりに取って代わられるでしょう。
金融業はアメリカが他国に対して比較優位を持つ数少ない産業です。
そして金融業はカネの亡者が動かすところです。そのような業界で製造業並の給料しか得られなくなると、どうなるでしょうか？カネの亡者はそうした規制がない国に大挙して移動し、その国が世界の金融システムを動かす国になるでしょうね。
例えば、中共本国とか、中共の支配下にある香港やらシンガポールやらです。
ウオール街ががらんどうになると、アメリカは経常的な赤字をファイナンスする手段を失って、その結果、ドルもローカルカレンシーの一つに没落してゆくことは免れません。
地獄への道は善意によって舗装されている　とはよくいったものです。
ぱっとみたら正論かもしれませんし、感情的に多くの人がそれを支持するかもしれませんが、このような決断をすると、アメリカは中期的に取り返しがつかない没落をするでしょうね。