GHQの仕掛けた時限爆弾

西尾 幹二
GHQの仕掛けた時限爆弾

アメリカの占領政策というのは巧妙でした・・・・巧妙で、上手に統治するために無理なことはしない。何々をしろ、ということは命じないというやり方です。例えば各家庭の門に星条旗を掲げよ、というような露骨なことは絶対に言わない。その代わり、マッカーサーや占領軍の誹謗、悪口を言ったものは厳罰に処しました。恐怖感を与えるわけです。「何々をするな」という命令だけをするわけです。

 「するな」と言われた方が益々怯えて行くというふうになるのです。これは一番巧妙なやり方です。有名な話は、文部省が君が代をいつまでも教科書に入れないのでGHQの方が「なぜ国歌を教科書に入れないのか」とたずねた話がありますね。そしたら、それは最初に入れるなと言われたので、もう入れていいのではという時期になっても入れようとしなかったとこたえた そうです。これはつまり、ひとつの強迫観念ですね。勝手に自分で自分を縛る。恐怖を与えれば上手くいくことを占領軍は知っていた。そういったことをするのがアメリカは上手です。色々なことがそういう形で行われて、やはり「するな」とは言うけれども、「何かせよ」ということは言わない。

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