人種の平等と言うが、現実には『勝敗』しかない
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米大統領選の本質

2021年1月6日に米次期大統領を決める連邦議会会議が開かれ、選挙人投票によるバイデン当選を承認した。

同時に選挙の不正を訴えるトランプ支持者多数が議会に突入し議事堂を占拠した。

突入したデモ隊に警官隊が発砲し、当日時点で5人がなくなり50人以上が逮捕されている。
 
大統領選と同時に行われた上院下院選挙はともに民主党が勝ったので、大統領選挙と共に完全勝利となった。

その筈だったがトランプ大統領と支持者らは最後まで負けを認めず、不正な選挙が行われたと主張している。

トランプ大統領はデモ隊を防止しようとせずFBIなどの連邦機関に指示を出さなかったので、防止する事が出来なかった。


トランプはデモ隊による議会選挙によって、選挙結果を覆すような期待があったのかも知れない。

ウクライナ暴動(民主化と呼ばれている)では議会を占拠したデモ隊が大統領を追放し新政府を作った。

現実には連邦議会につづいて上院下院が新大統領を承認し、バイデン大統領が正式に就任しトランプは追放される。


1月20日の大統領就任式まではトランプが大統領であり、バイデンは大統領当選者に過ぎない。

トランプ大統領と支持者がこのように悪あがきをするのは、争いの本質が民主選挙ではなく人種闘争に根差しているからでもある。



アメリカは白人にとって悪夢の国になる

言うまでもなくトランプ大統領は欧州に起源をもつ白人で、支持者もいわゆる白人が多いとされている。

アメリカは移民の国で当初は欧州からの白人移民が圧倒的に多く、アメリカは白人の国になった。

だが最近50年の移民は圧倒的に非白人が多く、中でもヒスパニックと呼ばれる中南米からの移民が多い。


アフリカなどからの黒人移民や中国人などアジア系移民も多く、白人の移民は少数にとどまっている。

この結果アメリカの新生児ではもう10年も前に有色人種の出生数が多数派となり人種の交代が起きた。

2011年の国勢調査によると米国で生まれた新生児のうち、非白人系が50.4%を占め初めて白人を上回った。


といっても最大人種は依然として白人なのだが、新生児が20歳になると新成人も白人が少数になる。

さらに20年経てば社会のほとんどで白人が少数になり、いずれ人口構成でヒスパニックが最大人種になる。

2020年現在で白人は人口の64%、ヒスパニックは17%、白人は1950年代には人口の90%も占めていました。


このペースで行けば2050年にはヒスパニックが最大人種に、白人は2番目の人種に転落する。

例えば日本で「韓国系が2050年に日本人を抜いて最大人種になる」と言われた時の日本人の気分はどんなものでしょうか?

そう言われたのがアメリカ白人の立場で、危機はすでに現実になりアメリカ白人の生存スペースは年々小さくなっている。



気付けば周囲に白人はいない

アメリカの田舎にも日本の田舎と同じように祭りがあり、白人の音楽で踊り白人の料理を食べていました。

だが街の大半が非白人になり、ヒスパニックや黒人の音楽がかかりアフリカやブラジル料理だけになった。

学校によってはヒスパニックばかりや黒人ばかりで、白人は1人しかいない場合もある。


黒人、ヒスパニック、アジア人、白人はそれぞれコミュニティを作っていて、白人のコミュニティは年々小さくなっている。

都会は非白人が多いので白人は田舎に引っ越し、白人だけのコミュニティを形成している。

白人の地位が一気に低くなったのはオバマ大統領の人種平等政策がきっかけで、名前とは逆に白人を差別する政策でした。


学校や会社や公務員試験などで人種間の格差をなくすという名目で、白人の点数を減点しました。

具体的には「黒人で女性でアフリカ出身」のような人は白人でアメリカ出身男性よりも、最大30点ほど加点されます。

2人の黒人と白人がほぼ同じ点数だったら、白人は一生涯なにをやっても黒人には勝てないのです。


こういう人種闘争がトランプ支持者の本当の闘争で、根本原因はオバマの「人種差別政策」とアメリカの人種交代にあります。

日本でも「聖徳太子は存在しなかった」「神武天皇は存在しない」のような事を言う人間がいるが、支配人種が変わると歴史や英雄も変えられてしまう。

白人の英雄は犯罪者にされ白人の歴史は書き換えられ、やがてヒスパニックの英雄がアメリカの英雄という事になるでしょう。


アメリカは白人にとっての悪夢の国になろうとしていて、これは今後も簡単に解消しないでしょう。