国民が自分で考えるのが真の自由化

日下公人
引き続き、国家の根本について考える

腹が立ったら住民票を移しなさい

地方の商店街はシャッターだらけになっている。そこで話を聞くと、「うちの父は何かといえば役所へ行って、客に頭を下げないで役人に頭を下げている。それで後を継げと言われても、誰が継ぐか」と子どもが言っている。日本中、後継ぎに見捨てられた商売がたくさんある。彼らは役所だけを頼っている。

政府は特別基金1兆円を積んだ。それは税金であり、国民の金である。国民の金を突然、1兆円も用意して、「今の郵便局員の福祉のためにこれをあげますから賛成してください」というようなことをやった。つまり、国家が国家公務員を金で買収したようなものだ。郵政民営化はこうして行われた

兜町の大きな郵便局は5時で閉めてしまう。他の民間金融機関は、最近では7時くらいまで営業時間を延ばしているのに、郵便局は時間短縮してしまう。
 それを「合理化だ」とか「それで黒字化だ」とか。サービスを低下させて黒字にするなんて、そんなおかしな民営化に意味があったのだろうか

直接民主主義の時代になると国民もいろいろ考えて行動しなければ浮かばれなくなるということだ。だから、首相に向かって「しっかりやれ」とか「何もしてくれない」とか言うような国民ではダメなのである。日本は既に、国民の側の意識も変わらなければいけない時代に入っている。
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