これが2.5ユーロ(325円)
リーマンショック前も欧州では水やコーラが高騰していた
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欧州の崩壊の予兆

2007年世界経済危機の前、日本ではネット上でこんな情報が拡散していた。

「北欧では水が1000円する」「ハンバーガーも1000円で電車の初乗りは500円」恐ろしく高い。

当時欧州は好景気で日本はいつものようにデフレ不況だったので、日本は落ちぶれて欧州は好景気という論調で使われた。



「後進国日本では水はタダだが北欧では1000円」という調子だったと思います。

その直後に世界経済危機が発生してリーマンショックになり、1ドル124円から75円まで円高が進んだ。

これで日欧の物価は調整され、一時的に日本のほうが物価が高くなった。


同じレベルの先進国同士であればある国がコーラ100円で他の国は200円は不自然で、あらゆる法則に反している。

北欧の物価が日本の2倍というのは、今振り返れば直後の世界経済危機のサインでした。

そして時は流れてまた同じ状況になり、日本ではやっぱりコーラは100円程度で水はタダ、ボトルで買っても1L100円から200円です。


最近のネットニュースとして「ベルギーでは水が1000円」(ニューズウィーク)というのがあり、今ベルギーでは水が1000円だという

ペットボトルの飲料水ではなく飲食店に入ってグラスの「水」を頼むと必ず2.5ユーロ(325円)を取られる。

日本でそういう高級店があったが、水で金を取るのはかなりランクが高い店、お通しは一応料理なので水ではない。


欧州人は水が1000円でも疑問を持たない?

ベルギーの外食店ではコップ1杯の水が2.5ユーロ(325円)、1リットル瓶だと8ユーロ(1040円)する。

コーラは店で頼むと水よりやや安いが、「ただの水」がコーラより高くなったら日本では暴動が起きるでしょう。

スーパーなどで買うとコーラ500MLは160円だが、日本では100円以下なので微妙に高い。


ラーメンやレストランのメニューは1500円から3000円くらいで、水やドリンクを注文すると結局3000円になる。

ベルギーでは消費税が21%で人件費も高いので、日本の「牛丼屋、うどん屋」のような商売は成り立たない。

欧州は好景気で日本よりずっと良い暮らしをしているという報道を見ると思うが、実際にはそうでもない


日本の1人当たりGDPは約4万ドルでフランスと同じ、ドイツは4,5万ドルで少し高い程度です。

それで水がコップ一杯325円、1L1000円、食事が2000円だったらとても”良い暮らし”はできないでしょう。

ベルギーではレストランでコース料理を頼んだとしても水やドリンクは別で、日本のような「セット料理」はない。


ドリンクバーで飲み放題、水が無料なのは当たり前、お茶が熱くてもぬるくても文句を言う日本人はつまみ出されるでしょう。

欧州の水は硬水なので飲料に適さず、ミネラルウォーターを買う文化が染みついている。

多くの人は水が1L1000円でも疑問を持たず、言われるままに金を払っている。

さしずめ欧州版の「考えないブタ」というところだろうか