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あとはおまかせ
結局、アクリル板は感染予防に効果的なのか?
倉原優呼吸器内科医
アクリル板のデメリット
たとえば頻繁にアクリル板を拭き上げられないフードコートでは、汚染に注意が必要です。誰がどう見ても汚れが残っているアクリル板を放置している店舗もちらほらあり、認証を得るためにアクリル板を設置することが形骸化しているところもあります。
■参考記事:気を付けたいフードコートでの新型コロナ感染リスク(URL:https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20210817-00253648)
知り合い同士で飲食店に来店しても、アクリル板が撤去できないと会話が聞きづらいことが多く、普段より大声で喋るためにかえって飛沫が飛ぶという本末転倒な事態も起こりえます。
また、アクリル板を設置することで店舗内の換気が効率的に行われない可能性もあります。換気が不十分な室内環境では、感染予防のために設置したビニールシートやアクリル板のパーティションにより室内気の滞留が起こるという研究結果が示されています(7)。この研究は床面積180平方メートルのオフィスでおこなった実験で、熱流体シミュレーションを用いると、エアロゾルの動きがパーティションによってむしろ滞留することが観察されています。
まとめ
飛沫やエアロゾルを防ぐという観点からは、アクリル板の設置はもっともらしい対策に思われますが、実はこの遮蔽が飲食店における感染を減らすというエビデンスははっきりと示されていません。これは、スーパーのレジなどにおけるビニールカーテンも同様です。
大きな声を出さないといけない環境で、面と向かってそれを聞いているような場面ではアクリル板はあってもよさそうだというデータはありますが(6)、飲食店でルーチンにアクリル板を設置する根拠はモヤっとしています。
お世辞にもキレイとは言えないアクリル板を見ると、感染予防どころかむしろ不衛生なのでは感じることもあります。もう少し科学的な議論を進めていく必要がありそうです。
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