昭和16年の京都、自動車を乗り回すアメリカ人が何を考えているか日本人は理解できなかった

中国はなぜ”世界の常識”が分からないか

中国はことあるごとに西側世界の人々の心情を害する事をし、その対処でも事態を悪化させることが多い。

最近はウイグルや香港問題で、欧米の反応を見誤って反発を買い、強硬な態度を取ってさらに反発を買っている。

ウイグルでは数十万人が収容されたり労働を強いられているとされ、有名ブランドの多くをウイグルで生産しているのが問題になった。

ナイキやH&M、無印やユニクロまで非難の対象になり、今後ウイグル産の原料を使用しない方針を示している。

中国はこれに強く反発しそれぞれのブランドに不買運動したり、逆制裁を課したりしている。

イギリスG7では初めて名指しで中国を非難したが、中国は強烈な不満や断固たる反対を表明するばかりです。

これらとそっくりな対応をしていた国がかつてあり、それは大戦前の日本で、何度も対応を間違えて最後は戦争を始めた。

日本は日露戦争(ロシアによる侵略戦争)に勝って満州を手にしたが、アメリカは「権益を半分よこせ」と難癖をつけてきた。

今の日本人なら「アメリカが求めてるのはビジネスなので、市場参入権を与えれば良い」と分かるでしょう。


当時の日本人は資本主義が良く分からず民主主義も分からないので、アメリカ人が何を言ってるのか理解できませんでした。

日本は226事件で軍人が総理大臣や経済運営をしていたので、軍人は「領土を半分盗られる」と思って戦争を始めました。

日本は東京以外はまだ物々交換社会で、農村では農作物や肥料の交換が当たり前に行われていた。


戦前の日本と現代中国は似ている

昭和中頃まで肥料買い、つまりトイレで出したものを買う商売があり畑で肥料として撒いていました。

戦前の日本の労働力は人力と牛馬だが、アメリカは個人が自動車を購入しスポーツカーを乗り回していました。

アメリカは自由選挙が行われていたが日本では軍人が独裁政権を作ったので、事実上国制選挙は廃止されていました。


当時の日本人がアメリカ人が何を言っているのか、何を要求しているのか全く理解できなかったのは社会制度が違い過ぎたからです。

アメリカは戦前から水洗トイレがありスポーツカーを乗り回し、自由選挙で大統領を選びスーパーで何でも買えた。

日本は「おしん」そのまんまの世界で、商人は丁稚奉公、農村では江戸時代と変わらない暮らしをしていました。


アメリカでは土地や権利は売り買いするものでビジネスであり、互いにメリットがあれば協力するし敵対することもある。

日本では一所懸命で土地は命であり、武士が命がけで守るもので売り買いなどとんでもない事でした。

結局日本軍人は資本主義や民主主義を理解できず、ありもしない濡れ衣を着せられたので頭にきて真珠湾を攻撃しました。


今の中国も同じ事で共産党幹部は裕福な暮らしをしているが、中国には資本主義や民主主義は無い

13億人が皇帝の命令に従って生きる国では、「西側の民意」など分かりようが無いです。

今後も中国はことあるごとに我々の神経を逆なでするような事をし、西側世界と対立するでしょう