孫文が犯した大罪

孫文が犯した大罪黄昭堂 「滅亡へ直進する中国」P170~171

「孫文は二百数十年に及ぶ満州人による支配を打倒し、漢民族の復権を目指して、革命を起こした。当時、孫文が掲げたスローガンは「韃靼人を駆逐せよ」というものだった。・・・ところが、孫文は清朝打倒を成し遂げるや、漢民族の国では、それまでの中華帝国の彊域(勢力範囲)であった各辺境地域を失うことに気づき、急にこれが惜しくなってしまったのである。そこで孫文は新たなスローガンを打ち出す。それが、「五族共和」つまり漢・満・蒙・回(トルコ系・イラン系・アラブ系)・蔵(チベット)の団結を標榜したものだった。そして彼は漢民族という言葉を捨て、「中華民族」という新しい言葉を唱え始めた。

すなわち孫文は中国各地における心のナショナリズム=民族主義を奪ってしまったのである。 「中華民族」などといういい加減な「民族」を捏造し、本来、なんら共通性のない五つの主要民族をはじめ、五四の民族を権力による統一原理だけで縛り付けてしまった。私は、この孫文の罪は大きいと思う

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