特許を取得していない物を見つける才能、がずば抜けている
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引用:http://livedoor.blogimg.jp/colavsgingerale/imgs/f/f/fffb71a8.jpg


ドクター中松は発明者として有名ですが、自分自身で発明した物は殆ど無いとも言われています。

むしろ社会に存在する発明品に目をつけて特許を取得するという作業において、天才的能力を持っていました。


発明件数3000件の中身

ドクター中松こと中松義郎氏は数多くの発明をした事で知られているが、事情を良く知る人によれば、彼は何も発明していないという。

その原因は発明と特許の違いにあり、中松氏は特許を持っているが発明は殆どしていません。

例えばAさんが「発明者」だとしても、中松氏が先に特許を取れば中松氏の特許という事になります。

中松義郎氏はこうした事を利用して利益を得るビジネスマンで、発明をお金に変える人物だと言える。

中松氏が発明したので最も有名なフロッピーディスクは、IBMが1970年に独自に開発した技術で、これ以前には存在していません。
中松氏は1952年に『積紙式完全自動連奏蓄音器』と『ナカビゾン』の特許を取得していて、これがフロッピーディスクだと言っています。

簡単に説明すると両方とも蓄音機を鳴らすための紙でできた「回らないレコード盤」で、読取装置の方が動作して読み込んでいきます。
中松氏がコンピュータ用の記憶装置を開発したり発明した事は無いので、発明していなかった事になります。
つまり中松氏は頭で考えたことを紙に書いて役所に提出して特許権利者になったが、自分では作っていないのです。

中松氏は発明者であると宣言してIBMと契約を結び、何らかの報酬を受け取ったが、一体何の契約か公開されていません。
将来誰かが発明しそうなものを、実際に発明されるより早く特許登録してしまえば、その発明は中松氏のものになります。
例えエジソンが電球を発明しても、エジソンより早く申請してしまえば中松氏のものです。

実際に中松氏が取得した特許の中で、自分で発明した物がどれだけあるかは謎ですが、ほとんど何も無いと言われています。
彼は東京大学出身ですが、東大にはこの手の事に頭の回転が速い人が、妙に多い気がします。


ある意味で怪物と言えるエネルギー
中松氏の2番目に有名な発明である『灯油ポンプ』を特許取得したのは1949年で、実物の灯油ポンプが普及したのは1950年代でした。
石油ストーブは戦前から存在していたので、当然石油を給油するポンプも存在していました。
スポイト式の今とあまり変わらない特許は1900年代に出願されていて、中松氏のポンプはそれにバネを付けた物のようです。

だが現実の灯油ポンプにバネは付いていないし、実際に誰が発明したのか分かっていないようです。
中松氏の特許では「逆止弁」が追加されているが、果たして中松氏自身が考案したのか、この時代既に存在したのか分かっていません。
戦前から「押す」方式の手押しポンプは存在していたので逆止め弁も既に有った筈であり、軍との絡みもあり誰が発明したのか分かりません。

軍が発明したものは機密を守るため、大抵特許出願しないので、言った者勝ちになります。
誰も気に留めない「どうでも良い物」に目をつけて、さっと特許を出願する素早さこそ、中松氏の才能と言えるでしょう。
アメリカには中松氏のように、手当たり次第に特許出願して、当てはまりそうな商品を販売している会社に使用料を請求するビジネスが有ります。
自分の権利を最大限行使するのはアメリカでは美徳であり、好意的に受け止められる事も多い。

中松氏は選挙に立候補するのが好きで、平均して2年に一度立候補し700万円以上を使っていたそうです。
このビジネスはそれほど儲かるという事で、2005年に中松氏は約600件の特許を持っていたそうです。

特許には有効期限があるので、自称する1000件とか3000件の特許を取得した、あるいは申請したというのは不自然ではありません。
約50年間で3000件の特許を取得した、あるいは申請しただけだとしても年間60件であり、毎週1件以上申請した事になります。
全て他人の「発明」だったとしてもこれは凄い事で、アメリカの団体が表彰するだけはあります。

商標登録も数多く持っていますがほとんどがこのやり方で、実際に使用されているのに登録されていない物を見つけては申請しています。
「がんばれ日本」「維新の会」「新・民主党」なども申請して金儲けしようとしました。
こちらも中松氏が持っている商標登録の中で、実際に中松氏が考えたものは、恐らく何も無いでしょう。