日本の保守の断層

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 ロベルタ律子な本
田母神論文は、期せずして、”いわゆる”日本の保守は知識人の間にある断層を明らかにしたと言えるだろう。従来の日本の保守には、単に「共産主義には賛同できない」というだけで、「結局当時の日本人は馬鹿だったのだ」と最終的には日本を軽蔑し、侮蔑する人たちと、田母神論文にあるように「日本は素晴らしい国だ」「侵略国家ではない」と考える人たちの2種類の流派から構成されていた。前者が、半藤一利氏、保阪正康氏、北岡伸一氏、五百旗頭眞氏、秦郁彦氏であり、後者が中西輝政氏であり、西尾幹二氏であり、小林よしのり氏であり、渡辺昇一氏であり、櫻井よしこ氏であった。

 この二種類の流派の人たちをよく見れば、興味深いことに気がつく。前者の人たち、例えば防衛大学学長の五百旗頭眞氏などは、インテリジェンスの役割に否定的である。秦郁彦氏に至ってはヴェノナのヴの字も知らない有様である。これは余談だが、もうつぶれる「諸君!」での秦VS西尾対談では、秦郁彦氏が無様な無知振りをさらしていた。ニコルソン・ベーカーも知らない。膨大に出ているベノナの研究文献も知らない。だいたい、ハリー・デクスター・ホワイトの戦後の活動も知らないのだから、「ホワイトがスパイではない」という方が今やトンデモである。知らない方が「陰謀論だ~♪」と叫ぶのだから、始末に負えない。

 それに対して、後者の人たちは、日本に対する思いが強いのは当然であるが、何よりもインテリジェンスを重視しているという特徴がある・・・

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