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あとはおまかせ
日中は理解しえない間柄
岡田英弘
日中は理解しえない間柄
日本人は中国人を理解していないし、中国人も日本人を理解していません。ことに中国人は未来永劫、日本人を理解することはないでしょう。それどころか、中国人は世界中の人間を理解できない んです。
自分たちではなく、自分だけです。それぞれの人間が、自分だけのために生きているんです。しかも、中国人はそういう生き方をするのが、人間の普通の生き方だと思っている。そのことがわからないと、中国人の行動がさっぱり理解できないことになります。
日本人は中国人に深い興味をもっていますが、中国人はまったく日本人に興味をもっていません。中国人が書いた日本人論なんてほとんどない。明治時代の半ばから、これだけ日本の影響を受けていながら、それを自覚していないんです
日本人が「知っている」と思っている中国とは何ですか。大概の日本人は、漢文に書かれていることが中国だと思っています。たとえば、杜甫の漢詩だとか『論語』の言葉だとか。でも、いまの中国人は漢詩を見ても何のことかさっぱりわからないし、『論語』などまったく読んでいません。
日中は理解しえない間柄
日本人は中国人を理解していないし、中国人も日本人を理解していません。ことに中国人は未来永劫、日本人を理解することはないでしょう。それどころか、中国人は世界中の人間を理解できない んです。
自分たちではなく、自分だけです。それぞれの人間が、自分だけのために生きているんです。しかも、中国人はそういう生き方をするのが、人間の普通の生き方だと思っている。そのことがわからないと、中国人の行動がさっぱり理解できないことになります。
日本人は中国人に深い興味をもっていますが、中国人はまったく日本人に興味をもっていません。中国人が書いた日本人論なんてほとんどない。明治時代の半ばから、これだけ日本の影響を受けていながら、それを自覚していないんです
日本人が「知っている」と思っている中国とは何ですか。大概の日本人は、漢文に書かれていることが中国だと思っています。たとえば、杜甫の漢詩だとか『論語』の言葉だとか。でも、いまの中国人は漢詩を見ても何のことかさっぱりわからないし、『論語』などまったく読んでいません。
そもそも、日本人は中国人は漢民族だと思っているのですが、漢民族は二世紀ごろに滅んでしまっています。日本人は漢文を読んで、中国には信義に厚い、礼を重んじる人たちがいると信じ込んでいるので、現在の中国人と付き合ってみると愕然とするんです。
中国人は日本人と接する場合でも「一対一」なんです。自分は中国に属して、中国人として外国人に接しているのではない
中国人は、どんなときも自分が絶対的な多数派であると信じることができないんです。そこでつねに正面からの対立を嫌うし、つねに言い逃れができるようにしておくのです。
共産主義が現在の中国人の行動を生み出したわけではない のです。たとえば、現在の中国の産業制度ですが、これはきわめて中国的なものです。歴代の中国は総合商社のようなもので、皇帝というのは最大の資本家だった。特産品や高度の技術を要する製品の工場は、皇帝が直営するんです。外国貿易を行なう商人たちにも、皇帝は資本を貸し付けて利息を取るわけです。
中国人は日本人と接する場合でも「一対一」なんです。自分は中国に属して、中国人として外国人に接しているのではない
中国人は、どんなときも自分が絶対的な多数派であると信じることができないんです。そこでつねに正面からの対立を嫌うし、つねに言い逃れができるようにしておくのです。
共産主義が現在の中国人の行動を生み出したわけではない のです。たとえば、現在の中国の産業制度ですが、これはきわめて中国的なものです。歴代の中国は総合商社のようなもので、皇帝というのは最大の資本家だった。特産品や高度の技術を要する製品の工場は、皇帝が直営するんです。外国貿易を行なう商人たちにも、皇帝は資本を貸し付けて利息を取るわけです。
これは、いまの中国経済の仕組みと同じです。皇帝の代わりに中国共産党があるだけで、要するに中国共産党の制度は、かつての皇帝制度そのまま なんですね。現在の中国の国営企業をみれば、非常によくわかるでしょう
中国人は中国という国家が継続して繁栄するなどとは信じていない。継続させなくてはならないという発想がない んですね。あるのは自分が権力を握っているときに、どれだけ自分の蓄えを多くするかということ です。企業を経営する人も、せいぜい二、三年もってくれればいいと本心では思っている。その間に投資したお金を増やして回収すればいいわけです。
中国人は中国という国家が継続して繁栄するなどとは信じていない。継続させなくてはならないという発想がない んですね。あるのは自分が権力を握っているときに、どれだけ自分の蓄えを多くするかということ です。企業を経営する人も、せいぜい二、三年もってくれればいいと本心では思っている。その間に投資したお金を増やして回収すればいいわけです。
だから、日本のビジネスマンは、中国という国を背景にしたビジネスマンと付き合うのだと思わないほうがいい。あくまで中国人とは「一対一」なのです
『論語』を読んで人格を陶冶しようと思うのも、長いあいだかかって日本人がそうした文化を創り上げてきたからなんです。中国ではもう一〇〇年も前から四書五経の素読はなくなりました。でも、日本人はいまでも『論語』から倫理を汲み取ろうとしています。これは、日本人が得をしたのであって、中国人が同じだと考えては間違います。
なるほど なるほど !!!!
『論語』を読んで人格を陶冶しようと思うのも、長いあいだかかって日本人がそうした文化を創り上げてきたからなんです。中国ではもう一〇〇年も前から四書五経の素読はなくなりました。でも、日本人はいまでも『論語』から倫理を汲み取ろうとしています。これは、日本人が得をしたのであって、中国人が同じだと考えては間違います。
なるほど なるほど !!!!
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