「中国の嫌がる教科書」を闇に葬ったか―習近平来日を前に

これは 納得の解説

安倍は 判断を誤った!

現在 次と目される面々も 同類だけど

混沌から 新しい人の登場を 待つしかないですね

 

台湾は日本の生命線!

「中国の嫌がる教科書」を闇に葬ったか―習近平来日を前に

検定の異常さにはよほどの理由があるはず

新しい歴史教科書をつくる会(以下、つくる会)のメンバーらが執筆する自由社発行の中学歴史の教科書が、文科省の検定で不合格となった。朝日新聞の2月21日の報道によれば、「過去に合格した教科書が不合格となるのは極めて異例」であり、「藤岡信勝副会長は会見で『検定は結論ありきの異常なもの』と批判」したという。「昨年11月、文科省から405カ所の『欠陥箇所』が指摘された。175カ所について反論書を提出したが、全て認められず、昨年12月に不合格が確定。『理解しがたい・誤解するおそれ』との指摘が7割以上を占めた」というから、やはり不自然であり、異常極まりない。

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文科省の教科書検定の異常さを明らかにした新しい歴史教科書をつくる会の記者会見

これほど「異例」「異常」である以上、この検定の背後には必ず、よほどの異常な事情があるはずだ。

同会を憎悪する極左分子が教科書検定官の中に紛れ込んでいたといたのだろうか。今回の不合格処分は、その大胆さを見る限り、相当強い意志の下での組織ぐるみの行為だったように見える。

つまり、かつての近隣諸国条項のように、近隣国との関係に配慮した政府の強い意向を受けてのものだったと思えるのだ。その「近隣国」としてまず考えられるのはもちろん、つくる会を「右翼団体」とまで呼んで非難し続けてきた中国である。

今の安倍政権は「中国の嫌がることはやらない」

「相手(中国)の嫌がることはやらない」とは有名な福田康夫元首相の言葉だが、日中関係改善を急ぎ、そのためには習近平主席の国賓としての招聘実現に躍起となる安倍政権もまた、そうした心理に陥っているはずである。なぜなら中国が外国に求める自国との友好関係の締結や維持の最低条件が、まさに「中国の嫌がることはやらない」だからだ。

それでは中国は今、日本に対し何を「やってくれるな」と願っているのだろうか。それについては昨年10月に来日した王岐山副主席が、安倍晋三首相に対して明確に述べた次の話からも明らかだ。

―――(日中)双方は……、歴史や台湾などの問題を適切に処理し、両国関係が平和、友好、協力という正しい軌道に沿って引き続き前向きに発展するよう確保しなければならない。……習近平国家主席は来年春に日本を国賓訪問することに原則として同意しており、双方が密接なコミュニケーションと協調を保って、適切でプラスになる環境とムードを積極的に創出し、訪問がスムースに実現するとともに完全に成功するよう期待している。

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王岐山副主席が習近平主席の訪日実現の前提として安倍首相に求めたのは歴史問題での中国への従属。それと
今回の異常な教科書検定との因果関係の有無に着眼すべきだ


「歴史や台湾などの問題を適切に処理」することは、中国側が長年にわたり「日中関係の政治的基礎」などとして日本側に要求してきたものだ。つまり「歴史、台湾問題に関し、日本は中国の嫌がることを「やってくれるな」という訳であり、そしてそれを「やらない」ことが現在、習近平訪日実現の前提条件と位置付けられているのである。

台湾問題と歴史問題での譲歩は属国への道

中国の言う「台湾問題の適切な処理」とは、日本側が台湾を中国の領土の一部と認め、中国の台湾併呑に向けた動きを支持することだろう。人民日報の報道によれば安倍氏は、王岐山氏の上述の言葉を受け、「日本は習主席が来年春に日本を国賓訪問することに非常に期待しており、台湾などの敏感な問題を適切に処理」すると約束したそうだ。

そしてその約束を守るかのように今年1月、台湾総統選挙で当選した蔡英文総統に送った親書では、自身の肩書を「自民党総裁兼日華議員懇談会顧問」とした。安倍氏は以前、台湾での地震発生で蔡英文氏に見舞いのメッセージを送った際、「日本国内閣総理大臣」名義を用いていたのだが、こうした肩書の書き換えは、明らかに日台の政府間交流を警戒する中国への配慮だろう。

これは些事などでは決してない。主権国家の首相として、中国の非難を恐れず、日本とは一蓮托生の台湾との友情深化、信頼醸成に努めてきた安倍氏だが、そうした姿勢に揺るぎが生じているのであるから、たいへんな大ごとなのだ。少なくとも日米同盟の存在を台湾併呑の最大障害と知る中国は、こうした安倍氏のちょっとした変化を見るだけでも大喜びのはずである。

それでは「歴史問題の適切な処理」とは何かだが、それは言うまでもなく首相、閣僚の靖国神社への関わりを断つこと、ならびに学校の歴史教科書の記述に中共の反日史観を反映させることなのだ。

かくして政府は、習近平氏の来日を前に、教科書検定においてつくる会の教科書を闇に葬った、と考えるのは穿ち過ぎだろうか。今回の検定の異例、異常ぶりを考えるに、そう見るのが最も妥当に思えるのだが。

歴史問題での中国への譲歩は、精神的属国への道である。そして台湾問題での譲歩は地政学的に見て、文字通り属国への道であるが、いずれにせよ日中関係の改善なる危険な道をひた走らんとする安倍政権は、この国をどうしようというのか。

「中国の嫌がる教科書は合格させない」という断じてあってはならない指示を、本当に出したのだろうか。

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