7月8日(日)
朝、鳥の声で目を覚まして外を見ると真っ白です。
今日も天気はダメかと思い寝袋の中でダラダラしていました。
するとテントに陽が当たります。
何と雲が切れて青空がのぞいてきます。
あわてて朝食を掻き込み登山準備をします。
隣のテントです。まだ寝ている様ですのであまり音を立てないようにテントを畳みます。
オッカバケに掛かっていた雲が無くなっていきます。
ドンドン晴れてきます。
さあ、今日は頑張って硫黄山を登り下山しなければなりません。
4:55分、二つ沼のキャンプ地を出発します。
まずは沼に流れ込んでいる雪解け水が川のような登山道を登らなければなりません。
ハイ松に掴まりながら上の沼を目指します。
上の沼はまだ雪渓の中です。
その雪渓から水が流れ出しており、一面に溜まっています。
雪渓の上に登りにはどうしてもこの水溜まりを越えなければなりません。
仕方がないので濡れるのを覚悟して飛びます。
何とか雪渓の上に上がることができました。
ここからは、雪渓に上に向かって真っ直ぐ歩きます。
ハイ松に枝に赤い目印が付いています。
そこからはハイ松の登山道を歩きます。
今日は朝露に濡れた枝から服が濡れるのを防ぐために雨具を着ています。
しかし、靴の中に水が入りグチャグチャになります。
これを気にしていたのでは歩けないので、濡れるに任せて登ります。
やっと稜線に出ましたが、硫黄山方面は雲に隠れて見えません。
後ろを振り返ると二つ沼のキャンプ地が見えています。
イワキキョウが咲いていました。
5:40分、南岳に到着です。
身体の方は快調です。
南岳を過ぎて少し行くと砂礫地があります。
ここにシレトコスミレが1株ありました。
今回ここにしかなかったスレトコスミレです。
ガスがでてきました。
登山ルートは白い杭などがあるので見失わないように歩きます。
知円別分岐に到着です。
ここから先はルートが分かりづらいので注意しながら歩きます。
標識を左に曲がると急なガレガレの斜面をトラバースしなければなりません。
踏み跡が不明瞭になってきます。
私は少し知円別の山頂に向かって登りすぎたようなので慎重に斜面を降ります。
浮き石だらけの斜面ですので慎重に降ります。
5~6メートル降ると踏み跡がしっかり付いてます。
こんな感じで視界が無くなっています。
ここを歩いていると左下の方から人の声が聞こえてきます。
どうやら先日二つ沼に先行していた人達のようです。
するとここが第3火口のようです。
ここから岩尾根の様なところを歩きます。
高山植物の花々が緊張を和らげてくれます。
ガスが少し晴れると硫黄山の火口が見えてきます。
7:35分、やっと硫黄山山頂下に到着です。
この火口壁を降ってきました。正面左側のガレ場です。
急な斜面を登り左へ少しトラバースします。
そこからガレガレの岩場を登らなければなりません。
この岩場は浮き石だらけなので注意しながら登ります。
7:45分、硫黄山の山頂に到着です。
羅臼岳方面を見ますが厚い雲に覆われています。
山頂のお花畑に咲いていた花です。
山頂からの降りは慎重の上にも慎重にと自分に言い聞かせて降ります。
ガレ場を降り終えてホット一息つきます。
山頂下にデポしておいたザックを背負い、ここからは昨年降った登山道ですので気持ちも軽くなります。
硫黄沢の源頭部です。昨年はここにシレトコスミレの群落がありましたが・・・
今年はすでに咲き終えたようです。
雪渓の上に厚く砂利が落ちています。
厚い砂利に足を取られないように歩きます。
やっと雪渓が顔を出してくれます。
今回この雪渓を歩くために軽アイゼンを用意してきましたが、表面が軽く融けているので使わずにドンドン降ります。
下から登ってくる人が多くなってきます。
今日は日曜日ですので硫黄山だけに登ってくる人達です。
雪渓の上で休んでいる人達がいます。
私に「アイゼンは付けないのですか?」と聞いてきます。
「この程度の斜面なら私は付けないでも大丈夫です。」といいましたが、話しかけた人に「持っているなら軽アイゼンを付けた方がいいですよ!」というと、あわてテザックを置きアイゼンを出しました。
雪渓が切れそうな場所になりました。
ここは雪渓の踏み抜きに注意しなければなりません。
踏み抜いて足首を捻挫したりしたら大変です。
9:00分、沢の出合いに到着です。
ここまで来ればあと少し登れば新噴火口です。
ちょっと休みます。
30分ほど歩くと噴火口最上部の標識が見えました。
カムイワッカの沢に湯気を上げているところが見えます。
岩尾根を降り硫黄の採掘場跡まで来ました。
ここまで来ると硫黄山の登山口も間近です。
白樺林の気持ちいい登山道を歩きます。
この辺りは本当に気持ちよく歩けます。
そして最後のジグを降りきると登山口です。
10:45分、登山口に到着です。
これで宿願だった知床の夏山縦走が終わりました。
天気に恵まれず眺望が悪かったのが残念です。
しかし、雨には降られずに歩けたのですから贅沢はいえません。
ここから登山口までヒッチハイクで戻りました。
岩尾別まで車に乗せていただいたのは、神奈川から観光に来ていた若いご夫婦でした。
2歳くらいの可愛い女の子がいるご夫婦でした。
そして、岩尾別からホテル地の涯まではバイクの後ろに乗せてもらいました。
和歌山から来ていた大型バイクのおじさんです。
皆さんのお陰でそれほどの時間をかけずに登山口に置いた車まで戻ることができました。
この親切な皆さんに巡り会えただけでも成功といえる知床夏山縦走でした。
朝、鳥の声で目を覚まして外を見ると真っ白です。
今日も天気はダメかと思い寝袋の中でダラダラしていました。
するとテントに陽が当たります。
何と雲が切れて青空がのぞいてきます。
あわてて朝食を掻き込み登山準備をします。
隣のテントです。まだ寝ている様ですのであまり音を立てないようにテントを畳みます。
オッカバケに掛かっていた雲が無くなっていきます。
ドンドン晴れてきます。
さあ、今日は頑張って硫黄山を登り下山しなければなりません。
4:55分、二つ沼のキャンプ地を出発します。
まずは沼に流れ込んでいる雪解け水が川のような登山道を登らなければなりません。
ハイ松に掴まりながら上の沼を目指します。
上の沼はまだ雪渓の中です。
その雪渓から水が流れ出しており、一面に溜まっています。
雪渓の上に登りにはどうしてもこの水溜まりを越えなければなりません。
仕方がないので濡れるのを覚悟して飛びます。
何とか雪渓の上に上がることができました。
ここからは、雪渓に上に向かって真っ直ぐ歩きます。
ハイ松に枝に赤い目印が付いています。
そこからはハイ松の登山道を歩きます。
今日は朝露に濡れた枝から服が濡れるのを防ぐために雨具を着ています。
しかし、靴の中に水が入りグチャグチャになります。
これを気にしていたのでは歩けないので、濡れるに任せて登ります。
やっと稜線に出ましたが、硫黄山方面は雲に隠れて見えません。
後ろを振り返ると二つ沼のキャンプ地が見えています。
イワキキョウが咲いていました。
5:40分、南岳に到着です。
身体の方は快調です。
南岳を過ぎて少し行くと砂礫地があります。
ここにシレトコスミレが1株ありました。
今回ここにしかなかったスレトコスミレです。
ガスがでてきました。
登山ルートは白い杭などがあるので見失わないように歩きます。
知円別分岐に到着です。
ここから先はルートが分かりづらいので注意しながら歩きます。
標識を左に曲がると急なガレガレの斜面をトラバースしなければなりません。
踏み跡が不明瞭になってきます。
私は少し知円別の山頂に向かって登りすぎたようなので慎重に斜面を降ります。
浮き石だらけの斜面ですので慎重に降ります。
5~6メートル降ると踏み跡がしっかり付いてます。
こんな感じで視界が無くなっています。
ここを歩いていると左下の方から人の声が聞こえてきます。
どうやら先日二つ沼に先行していた人達のようです。
するとここが第3火口のようです。
ここから岩尾根の様なところを歩きます。
高山植物の花々が緊張を和らげてくれます。
ガスが少し晴れると硫黄山の火口が見えてきます。
7:35分、やっと硫黄山山頂下に到着です。
この火口壁を降ってきました。正面左側のガレ場です。
急な斜面を登り左へ少しトラバースします。
そこからガレガレの岩場を登らなければなりません。
この岩場は浮き石だらけなので注意しながら登ります。
7:45分、硫黄山の山頂に到着です。
羅臼岳方面を見ますが厚い雲に覆われています。
山頂のお花畑に咲いていた花です。
山頂からの降りは慎重の上にも慎重にと自分に言い聞かせて降ります。
ガレ場を降り終えてホット一息つきます。
山頂下にデポしておいたザックを背負い、ここからは昨年降った登山道ですので気持ちも軽くなります。
硫黄沢の源頭部です。昨年はここにシレトコスミレの群落がありましたが・・・
今年はすでに咲き終えたようです。
雪渓の上に厚く砂利が落ちています。
厚い砂利に足を取られないように歩きます。
やっと雪渓が顔を出してくれます。
今回この雪渓を歩くために軽アイゼンを用意してきましたが、表面が軽く融けているので使わずにドンドン降ります。
下から登ってくる人が多くなってきます。
今日は日曜日ですので硫黄山だけに登ってくる人達です。
雪渓の上で休んでいる人達がいます。
私に「アイゼンは付けないのですか?」と聞いてきます。
「この程度の斜面なら私は付けないでも大丈夫です。」といいましたが、話しかけた人に「持っているなら軽アイゼンを付けた方がいいですよ!」というと、あわてテザックを置きアイゼンを出しました。
雪渓が切れそうな場所になりました。
ここは雪渓の踏み抜きに注意しなければなりません。
踏み抜いて足首を捻挫したりしたら大変です。
9:00分、沢の出合いに到着です。
ここまで来ればあと少し登れば新噴火口です。
ちょっと休みます。
30分ほど歩くと噴火口最上部の標識が見えました。
カムイワッカの沢に湯気を上げているところが見えます。
岩尾根を降り硫黄の採掘場跡まで来ました。
ここまで来ると硫黄山の登山口も間近です。
白樺林の気持ちいい登山道を歩きます。
この辺りは本当に気持ちよく歩けます。
そして最後のジグを降りきると登山口です。
10:45分、登山口に到着です。
これで宿願だった知床の夏山縦走が終わりました。
天気に恵まれず眺望が悪かったのが残念です。
しかし、雨には降られずに歩けたのですから贅沢はいえません。
ここから登山口までヒッチハイクで戻りました。
岩尾別まで車に乗せていただいたのは、神奈川から観光に来ていた若いご夫婦でした。
2歳くらいの可愛い女の子がいるご夫婦でした。
そして、岩尾別からホテル地の涯まではバイクの後ろに乗せてもらいました。
和歌山から来ていた大型バイクのおじさんです。
皆さんのお陰でそれほどの時間をかけずに登山口に置いた車まで戻ることができました。
この親切な皆さんに巡り会えただけでも成功といえる知床夏山縦走でした。