夜再配達で田舎の友達から色んな柑橘が送られて来ました。 30年以上も続いている友人からの瀬戸の香り。
デコポン、いよかん、はるか、ネーブル、今はかけ合わせた品種が多く、現物とネーミングが一致しにくい昨今です。
昨年の実りの時期何処とも柑橘の出来が良くなくて生産量は少ないそうですが、この冬2度目が届きました。
3年前に、中学の時からの仲良し3人娘で有馬温泉に一泊して泣いたり笑ったりいい時間を過ごせた感激で、
1年に1度は無理でも1年おきにでも旅行しようよと言っていました。 2年前は同級生の還暦旅行だったので
今年は岡山あたりで・・と言っていたのに、家庭の事情でそれも叶わなくなりました。。
1人は自分の両親を引きとることになり、近くにいる旦那さんの母親も身体が芳しくないそうで家をあけることは
とても不可能になり、おみかんの送り主は90歳を過ぎている母親と同居、定年までは仕事に就いていたので
家を守ってもらっていたので、今はいっさいをやりながら恩返し、何しろ高齢故日帰りは出来てももう泊まることは
無理じゃねと言いました。 有馬温泉が最初で最後の3人の旅となった訳です。
みな自分自身の健康をおいても、親を看ていると言うことで定年後これをしたいこれが出来ると色々思い描いて
実行していましたのに、それも思うようにいかなくなったのではないでしょうか。
私の場合、もし旅行と言っても親を看ている訳ではなく孫の子守だけで、子供が皆近くにいるのでどないにでもなります。
人生色々と思い描いていても、頭で考え計算ではじけるものではないことを最近しみじみと思います。
親と同居している兄嫁さんには核家族で楽そうに見えたかもしれませんが、頼れる親は遠く若い時の子育て時代は特に
そうではなかったことも多く、親と同居しているのを羨ましくも思ったりしたこともあります。
知恵袋である親と一緒に暮らした子供や孫は、どことなしに違うとも思っていたからです。
今夫や私の実家にしても、看て下さっている兄夫婦のことを思うと”還暦を過ぎてこれからが自分の人生を楽しむ”等と、
なりたい自分を描いて来ましたが、色々と思うに一度きりの人生、知らない日本のあちこちを旅する楽しみを持つこと、
趣味に生きる、出来なかったことやりたかった事をやることに生き生きの人生・・等と思い描いては来たのですが、
人生の内容なんて人それぞれ・・何が良いと言う訳でなく、何が幸せかなどほんと、人それぞれ。
兄夫婦には看る母の介護365日を思うと、嫁としてこれでいいのだろうかと今は考えさせられます。
夢ややりたいことを捨てる訳ではないけれど旅も無ければ無いでもいいや、それよりも少しは趣味を持ちながら
身近にいる子供たちが夫婦、親子、兄弟とみんなが仲良く過ごして行く年月や成長を夫と眺めながら、時には一緒に
(時には・・でもないけれど)顔を合わせることを一番の楽しみにしながら生きる人生、一番平凡で地味ではあっても、
それでも私は悔いることなくいい人生だったと思えるような気がしているのです。