陽だまりまりが暖かい、風さえもまるで爽やかな春が頭を覗かせたような・・。
歩いて買い物に行く。 黒のダウンジャケットから、思いきってベージュの春コートに替えた。
それで充分だった昼下がり。
花色が少なかったのに、団地の庭にさやえんどうの花が・・。 なんか懐かしくてカシャ!
啓蟄
土の中にいた虫たちが、暖かさで冬眠からさめて出て来るころと言うのは定番。 それはふた文字を合わせてで、
「啓」が開くと言う意味合いがあることを知らなかった。
木々の新芽も陽射しの中でニョキ! 一段と伸びた気がする、いや確かに伸びた。
カサコソ・・落ち葉の茂み、土の中からほんと虫さんも出て来そうな気配だ。
昔昔、子供の頃のお風呂の焚きつけは枯れ松葉だった。
日曜には家族みんなして、笈をしょって我が山に枯れ松葉をとりに行くのだ。
そのときは母が朝からにこにこしておにぎりを作ってくれていた。
山に行く途中のお店で、子供たちは飲み物やお菓子を色々買ってもらい持って行くのだ。
松葉拾いは義務感だったが、お昼のおにぎりとおやつが魅力で兄弟みんなして連れだって、喜んで出かけた。
あの時の山で食べるおにぎりの美味しかった事と言ったら。
みんなが笑顔だった。 家族がひとつと言う感じだった。
今消えかけている、あの二宮金次郎の銅像ばり。 今は、考えられないが古き良き時代である。
冬山はいいが、春になると・・つまり啓蟄・・巳いさんが出てこようものなら最悪だった。 この世で一番の苦手なもの。
巳年は物事が大きく変化する年と言われる。
小泉内閣誕生が巳年、昭和から平成に変わったのも巳年。
今年は・・大きく変わるだろうか、変わりそうな・・いや変わってもらわなければ。
明日は人間ドックだ。