「ふとお2人のことを思って絵手紙を書いてます・・」と因島に住んでいる同級生のTちゃんから便りが届いた。
絵手紙の便りをもらったのは何枚目だろう。
最初は還暦旅行の時の行程を、夫と全員の写真を撮っていたので1人1人にメッセージを入れたデジブックを
作らせた頂いた。 そのデジブックを希望者に差し上げたお礼の便りに絵手紙をくれた。
前にも書いた事があるが、彼女は映画化された「告白」の作者である湊かなえさんのお母さんである。
中学で一緒になり同じクラスになって、良く彼女の内に遊びに行ったことがあった。
湊かなえさんは著作「告白」の時も、映画化されたうえ海外からのオファーがあったようで、その後作家として、
TVに新聞雑誌にと彼女の顔や言葉を目にする事が何度もある、それは未だに。
先日TVで知ったが、東映創立60周年記念作品として湊かなえさんの著作「往復書簡」の第2話
「二十年後の宿題」を原案にしたミステリー映画に吉永小百合さんが教師役で主演されると言う。
またテレビ朝日の創立60周年記念作品としても、この冬著作「境遇」がスペシャルドラマ化されると言う。
2009年「告白」が第6回本屋大賞を受賞されたが、某新聞のインタビューで5年後に目指す姿として・・
「5年後も作家であり続ける、そして告白が代表作でないようにしたい」と語られたその事柄は着実に
素晴らしい形となって映画やTVに発表されようとしている、他人事とは思えずその栄光が素晴らしい。
彼女の母Tちゃん、2年前の還暦旅行の時娘さんを知る一部の女友達には話す機会があったようだが、
宴会の席でも言えば言えたのに、それに何度かくれた絵手紙の葉書にだってひと言もそんなことは書いていない。
電話した時こちらから言えば「そうなのよ」と応えるが、そんな彼女の控え目な素敵が私は偉いなぁと思うし、
聡明な彼女、湊かなえさんを産んだお母さんとして充分にその値打ちをアピールしているように思う。
芸術の秋、読書の秋・・私もそんな素晴らしい作品に触れて楽しんでみたい。