波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

しこりとの1年

2011-12-11 15:38:31 | 症状
昨晩の月食は感動的でした。空気が澄んでいてとてもきれいに見え、月食後も影に隠れた月がぼうっと
空に浮かんでいるのが見えて、あー確かに月は地球の衛星なんだ、と実感しました。
なんか心が洗われたような清々しい気分でした、寒かったけど。

さて、実は転移性のしこりが見つかって1年が経ったので、簡単にしこりとの1年を振り返ってみたいと思います。

昨年11月下旬ごろ、たまたま、全摘した左側の脇の下にあずき大の動くしこりを見つけてしまいました。
翌日は通院日なので、診察時、主治医に触診してもらいエコーも実施。
結果、私が見つけたしこり以外にも周辺や胸壁に複数のしこりが見つかる。
胸壁のしこりはすでに3センチ程になっていたが、骨のところにこびりつくように育っていたので
見つけにくかったのだ。

生検の結果、ホルモン強陽性、Her-2強陽性、つまりトリプルポジティブのしこりであることが判明。
8年前の初発時はホルモンはわずかに陽性、だったので、性格が変わったということになる。
ホルモン剤が使えるので悪くない結果なのでは、と思ったが、今までと違うタイプの転移ということで、
素直にハーセプチンが効いてくれるのかという不安も少なからずあった。

10月から予防のつもりで始めていたフェマーラを継続し様子見。だがしこりの様子は変わらず。
毎日毎日しこりを触りながら少しでも小さくなっていないかと。逆にもしや大きくなっているのでは、
と疑い出すとしこり恐怖症な感じに。

結局フェマーラの効果はあまり見られず、年が明けて今年の1月にホルモン剤をアロマシンに変えさらに様子見。
予想通りというか、効果なし。やはり相当やっかいな癌細胞に変化してしまったのだろうか。
いや、抗がん剤ならきっとまた効いてくれるはず!私も我慢の限界で「早く抗がん剤再開して欲しい。」
と主治医に訴え、3月からジェムザールを開始。

肋骨転移の痛みも酷くなり、2月から麻薬系痛みどめオキシコンチンを開始。もう骨だか筋だか筋肉だか
わからない痛みが肩甲骨や肋骨まわりに走り、夜も身体を起こした姿勢でないと寝られなくなり、
毎晩ひとりでリビングのソファで寝る日々。

痛みとしこりストレスで精神状態も不安定になっていったこの頃、2月11日にブログなるものを始めました。
きっかけは、仲良し看護師さん(助さんのことです)にやってみては?とかるーく勧められたからです。

3月からのジェムザールで一部のしこりに変化が現れ、わずかだが腫瘍マーカーも下がり、やっと効いてくれたか、
とホッとしたのもつかの間、再びマーカーは微増ししこりもまた周囲が硬く盛り上がっきた。
加えて、肩甲骨に新たなしこりを発見し、ついに皮膚転移まで出現。精神不安MAXに!

4月から6月ですね、いちばん辛かったのは。7月初旬の西表島家族旅行を前にして準備も進まず、
見かねた看護師助さんの計らいで精神科受診。そして主治医の計らいで旅行前に抗がん剤をパクリタキセルに変更。
抗鬱剤や主治医と助さんの強力なサポートで、西表島旅行が実現。

少し自信をつけて旅行から帰ってきて、精神ケアを継続。
パクリの効果も現れ始め、カチカチだったしこり周辺が柔らかくなってきて、私自身も気持ちが落ち着いて
やっと元気に。でもパクリの効果も限定的で、またマーカーが上がり始め、しこりの状態も悪くなってきたので、
いよいよのタイケルブを10月下旬から開始。ただ、今回はしこりが大きくなっても、抗鬱剤のおかげか
大きな動揺はなく、新しい治療に移行できたと思う。

果たしてタイケルブは早速効き始め、マーカーも今回はキレ良く改善、しこりもだいぶ小さくなり
現在に至っています。

自分のブログ記事を見ても、あの頃はしこりや痛みの不安の記事多かったな、と。
家や診察室で何回も泣き叫んでいたんだな、と。ほんの少し前のことのようにも感じる。

こうしてしこりと共に、前半の半年余りはジェットコースターのように気持ちが動揺していたが、
精神ケアを受けるようになってからは、しこりとの付き合いも少しずつ慣れてきて、
多少の変化には動じなくなった。
「どうせ何かの薬は効いてくれるだろうし、多少大きくなってもすぐどうこうなるわけではない。
何といってもしこりMAXの時に西表島でシュノーケリングできたのだもの。」

正直、今まで6年間順調過ぎるぐらいに抗がん剤が効いていたので、いざ効かなくなる時の焦り・不安は
大きかった。それとこの1年の薬の度々のチェンジは、精神的にキツく疲れた。

これからもおそらくしこりとは一生の付き合いになりそうだ。でも何となく安心(?)。

それは・・・1.この1年の経験。
      2.主治医・助さん他の強力なサポート。
      3.精神ケアを受けている。
      4.治療法はまだまだある。

という思いがあるから。あえて言えば、1の経験が自分の中では一番大きい。

でもでも・・・やっぱり先のことはわからない。わからないから取り越し苦労はやめて、
その時その時のベストチョイスで臨むしかないね!





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