蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ブログ、やめようかな、と、ふと。

2013-10-07 | リアル パリ
前回訪れたパリのブログ記事よりも、今回のほうが、断然、アクセス数がガタ落ちだ。
というか、日によって、アクセスのアップダウンが著しい。
面白くないんだろう。
いつものボヤキは読めても、旅、しかも、一般の人はあまり興味のない路線。
第一、旅とは言いがたい。
受け入れる気にはなれないのだろう。
共鳴、賛同の外側。
なんとなく、わからないでもない。

数字は正直かも知れない。

第一、パリって?
私の年齢と合わない。不適合。しっくりこない。
パリひとり旅なんて、ごろっごろっといる。平凡すぎて、恥ずかしくて、人に言えない。
堂々とブログに恥ずかしげもなく、凡庸さを露呈、表しているが。
人間は矛盾する生きものなので、それはそれでよい。はい。開き直りも大事。

しかも、「パリひとり旅」とはしゃぐのは、大概は若い女性。娘世代。
わたしは、若い頃、果たせなかった夢を今、実現しようとしているのか?

違う。
別にそんな夢を抱いていたわけではない。
たいして興味もなかった。
(ひとり旅の初心者コースには最適かと、パリを選んだ経緯がある)


この年になって、なにを今ごろ、いまさら、何を?
もうとっくに、消化して、はい、次、行きましょう!という、爽やか世代のはず。
青臭くて、甘っちょろけて、自分でも気持ち悪い。
いい年して、みっともない。
さらっと、カッコよく、風に吹かれて、みたいなほうが、さっぱりして、あっさりして、薄味でいい。


ワンレン、ボデコン、肩パットがドカンと入った、アメリカンフットボールのユニフォームみたいな、
あるいは、聖子ちゃんカット(聖子ちゃん自身が、今はロングヘアなのに)
時代が過ぎているのに、まだ自分の立っている位置は止まっているような。

というか、ブログ、やめようかしら。
ふと、そういう気になった。


いや、ブログは自分を見つめるために書いている。自分のために書いている。
究極の自己ちゅーツールである。
ブログに振り回されるのは、本末転倒。
そして、ブログと、わたしは、一体化している部分はあるが、決してすべてではない。
わたし>ブログ
であり、
わたし=ブログ
ではない。

ある、数名の具体的な人以外は、どなたが読んでおられるのかもわからない。
実に不安定な、実態のつかみきれないものである。
会社員にとっての、組織みたいなもの?
具体的な実体としての会社から離れて、ひとり歩きしている感がある。


いつもブログは朝に書くが、パリでもそうしている。
ただ、今日は、パッキングで夜更かししているので、これを書いているは夜中だ。
とは言うものの、日本からのメールを今、やりとりしたばかりだが。
日本では、今は朝なので。

で、今、ラジオでジャズを聴きながら、夜中にブログを書いているわけだが、
夜に書くとどうしても、暗くなる傾向がある。
できればやはり、朝が望ましいと思う次第、、、、であります。


さよなら、パリ。
ありがとう。


エッフェル塔の、ま近での、夜のダイアモンド・チカチカきらきらは、見れなくて心残りだけれど。
今度の楽しみにつなげよう。
(エッフェル塔のま近に滞在するかは、まるで未定だけど)







ニュートラル

2013-10-06 | リアル パリ
日曜日の午前中は、静かだ。
二度目の静かな日曜日を迎える。
キリストさんは、日曜日には休息せよ、と、よく言ったものだ。
皆さん、それだけは、忠実に守っているように思える。


さてさて、
いよいよ帰国を明日に迎えた。
すっかり部屋食にも慣れ、家っ子ひとり住まいを満喫している。

「部屋のシーツだの枕カバーだのを洗濯しておいてくれたら嬉しいです」、みたいなメールが、
アパルトマンを紹介してくれた人から入った。
洗濯は、やぶさかではないが、初日に確認したものの、洗濯機が動かない。
たぶん、どこか、操作方法をミスっているのだろう。
固定電話の受話器のバッテリー残量もゼロ。
さあて、どうするか。

来る時にすでにスーツケースは22キロで、重量限度いっぱい。
で、お土産など、バイヤー品が確実に増えるため、郵便局で宅配便を利用することにした。
ところが、その、ちっちゃな宅配便箱に、荷物が納まるか、否か。
これから、だめ押しのお土産調達に出かけようと思っているのだが、
それよりも先に、これまでのお土産が、箱に入るかどうか、やってみたほうがよさそうだ。
重量制限もあることだし。

なんだかんだいって、帰国へのカウントダウン。

滞在中、社交ダンスのSNSの人との、悩み問答みたいなやりとりがあった。
急を要する悩みでもなし、なにもパリくんだりでやるようなことでもない。
その人も、「フランス滞在中にすみません」とお詫びの言葉を添えられていた。
日常を離れてこそ見えることもある。
人の悩みに触れながら、自分の行く道を確認したり。


そろそろ、帰る準備にかかります。
行く時は、ちゃちゃっと、実にいい加減に準備した。
身軽に動ける、日常のニュートラルなスタンバイこそが大切だと感じる。
人生においても、だ。




大富豪の苦悩

2013-10-05 | リアル パリ
パリ前回の一昨年、行こうとして、途中で時間切れとなって、あきらめた、ニシム・ド・カモンド美術館。
昨日は、二年越しのリベンジをはたした。
室内装飾、芸術品の数々が、大富豪の邸宅に配置された、装飾芸術美術館。
建物自体は20世紀初頭に建てられたが、18世紀の貴族の館の趣を再現したもの。
ビデオルームでは、フランス語もわからないのに、最初から最後まで、紹介映像を食い入るように見た。
時間は、たっぷりあるし、休憩にも、もってこいだし。


日本語の館内鑑賞オーディオガイド器もあり、無料。フランス政府、太っ腹。
でも、英語とフランス語と日本語しかなかったような。
すごい数の、日本人の観光客なのだろう。
ただし、この美術館では日本人には会わなかったが、
誰にも日本人に貸し出されていない状態で、日本語ガイドは数個しかなかった。
数に限りがあるようだ。


館の主(あるじ)は、戦争で最愛の息子を亡くし、失望の中、考えに考えた末、コレクションと邸宅を政府に寄贈した。
本来、あとを引き継ぐべき息子の名前をとって美術館の名前にした。

主には、息子の他にも娘もいたが、
この時、娘が美術品に興味を示したため、フランスに捧げるべきだと判断した。
多分、美術品の分散に憂慮してのことだろう。
遺産を受け継ぐと、たいがい、こういう展開が多い。

大勢のゲストをもてなすための大量の料理を用意するキッチンや、
使用人たちが食事をするダイニングルームや、料理長の部屋もあり、興味深かった。
ちなみに、日本では、あの使用人専用のダイニングルームクラスの部屋がある家ですら、
けっこうアッパークラス、金持ちだ。
たぶん、自分は金持ちだと、自分の家のダイニングルームで、うっとりしておられることだろう。
おもしろい対比。

いろいろ、いろいろ、とても感激した。
またぜひ、訪れたいところの一つだ。

ちなみに、トイレはまだ現役。
使わせていただいた。
ただし、鍵がかかりにくいけれど。


少し、一昨日から風邪気味につき、風邪薬を服用して、
昼はひと眠りの後、遅めにアパルトマンを出て、夜は早めに寝た。
無理はしない主義。
一人は気楽だ。




リベンジ

2013-10-04 | リアル パリ
昨夜は、雨、雷。
怖がりのわたしは、フトン(ウエスタン式では、何という? リネン?)をアタマからかぶって
怖々震えていたが、いつのまにか眠っていた。
知り合いが近くにいないと不安だ。
このアパルトマン、かなり古いけれど、大丈夫??
こういう時は、ホテルのほうが安心できると、つくづく思った。

明け方4時、義母からのメールで目がさめた。
留守宅にいる夫に、お惣菜やお漬け物を届けようか、と気遣いメール。
速「ありがとうございます」と返信し、また眠りについた。
わたしは、どうやら枕が変わると眠れないタイプではないようだ。


先週、閉まっていたマルモッタン美術館。
二ヶ月休館と思っていたが、入り口に貼ってあった注意書きの読み間違いをしていた。
昨日から、ナポレオンの企画展がはじまった。
もともと、世界最大級のモネのコレクションを所蔵している美術館らしい。
英語を話す小学生の課外活動の一環らしき団体が、
何点も展示されている、壁いっぱいの大きなモネ作品をナマの教科書にして、贅沢な授業が行われていた。

美術史家であるコレクター個人の邸宅が美術館として使われている。
まあなんと、お金持ちだこと。
素晴らしい御宅に、超一級の調度品。
わたしの目は、肥える一方。
部屋から公園が見え、開かれた窓に清々しい風がなびき、肌に心地よかった。

お金持ちのお家は、やはりあれぐらいであってほしい。
・・・なんてことを言うから(言わなくても心で思うから)、わたしは嫌われる。

帰りは、パッシー通りの目ぼしいお店に片っ端から入り、バイヤーに変身して物色。
ウインドウショッピングを含め、5時間、休みなしで、すっかり足が痛くなった。


愉しい家っ子

2013-10-03 | リアル パリ
アパルトマンがある駅の隣駅近くにあるガリエラ美術館に行ってきた。
ちょろっと回ると、もうおしまいだったので、こそっと逆流したり。
モードの展覧。

個人の邸宅を通り越した、小さな宮殿みたいな立派な建物。
庭園でしばらく、ぼおっとしていた。
とてもいい気候で気持ちいい。
が、外で長時間、一人で、ぼおっとするのは、どうも落ち着かない。

またまた、アパルトマンに戻ってきた。

ちょびっと出ては、とっとと帰ってくる、
すっかり、家っ子になっている。
よほどアパルトマンが快適だということだ。


地下鉄の乗り方は、ほぼマスター、行きたい場所も時間をかけると行けるようになった。
どこに行きたい、という具体的なニーズも出てきた。
というか、帰国日が迫ってきたからなんだが。
わたしは、いつも、こう。
スロー・スターター。

純正引きこもりではなく、
出ては帰り、出ては帰り、ブーメラン引きこもり。
お昼ごはんもアパルトマン、三食ともアパルトマンで。
どんだけアパルトマンが好きなんだ?
それがまた、けっこう居心地がいい。
適度な広さ、空間、音楽、映像、環境、くつろげる条件が揃っている。


「暮らすような旅」と謳い文句で客を呼び寄せる旅行業界。
現地でイベントに参加したり、カスタマイズする旅が増え、昨今は団体旅行が下火だそうな。
インターネットの普及で、地球の歩き方は、ずいぶん変わった。
恩恵にあやかれる間に、体と頭が動く間に、積極的に活用したいものだ。

今日は、二カ所に行く予定。
ただし、途中で変更はおおいにあり。
気ままな持ち時間である。

ただし、ケイタイに、日常に引き戻されるようなメールが飛び込む。
日本から送信される度に返信しつつ、苦笑する。

カルチャーより、ブツの買い付けに走る

2013-10-02 | リアル パリ
今回は、ユーロが高くなっているので、財布の口が、かなりキツくなった。

パリは物価が高い。

アパルトマンの賃貸料も高いが、今回は、高級住宅街エリアで、治安がいいので気にいっている。
無目的に虚しく哀しく時を過す人々の姿はあまり見かけない。
たむろする若者もいない。
若者が多い場所は、学校だったりする。
一人、アタマのおかしな若者が、わたしが通る道に、行きも帰りも同じ場所にいたが。


昨日は、アールヌーボーの建築物を見た。
とても有名なもので、現役アパルトマンとして、今も人が住んでいる。

ちょっと迷いつつ、ウロウロしてから見つけたので、わあ、感激。

ふたつ見つけた後に、教会のチャリティーバザーのようなものに遭遇した。
昨日が最終日だった。
行くしかない。

のこのこ入って行ったら、色んなユーズド品が売られていた。
30センチほどのゴールドのお皿、一枚か、二枚を選んだら、なんと6枚で、破格の安さ。
コートやら、アクセサリーやら、ベビーウエアやら、お気に入りのものばかり。
ショップのバイヤーのごとく、突然、目がキラリと光り、掘り出し物の物色に我を忘れる。


値段がわからないものもあったが、カード払いしている人もいたので、カードを出したところ、
カードリーダーが作動しないとかで、使えないという。
カードでキャッシングしてこい、という、おばあさん。
彼女もチャリティーでやっているだろうから、商売っ気も悪気もないのだろうけれど。

しかたないので、泣く泣く虎の子の現金を出した。

手持ちの荷物がとたんに増え、重くなったので、目の前のアールヌーボーは切り捨てて、Uターン。
もうアパルトマンに引き返す。
一人は反対する人もなく、気楽この上ない。

オシャレと、ほど遠い

2013-10-01 | リアル パリ

 

昨日は、さんざん。

パリはもう卒業、と思った。

わたしの年齢で、一人パリをうろうろ。

絵にならない。

地下鉄の窓に映る顔、姿は、ぱっとしない異邦人そのもの。

息子か娘の海外赴任先に遊びに訪れた、いちびりの母親というかんじだろうか。

 

人けのない広場に迷い込んだ。

リストアップしていた、目指すお店、たどり着けたのは、一軒のみ。

あとは、まったく違う方向に歩き、足が痛くなった。

先週、来たことのある風景に出くわした。マドレーヌ寺院。

全然、違う、方向。よくもまあ。

しかし、パリって、テーマパーク。

小さい空間に、いろんなもの、有名なものが、凝縮てんこりもり。

 

しかしながら、ラチがあかないので、デパートに行く気にもならず、

傷心のままに、途中で地下鉄に乗って帰った。

 

 

写真は、アパルトマン近所のパン屋さんで買ったものの一部。

引きこもり食のわりには、結構、高くつく。

 


そろそろマジメに動きましょう

2013-09-30 | リアル パリ

昨夜は、ターブルドットに参加した。
フランス人のお宅で、手作り家庭料理を味わう。
エッフェル塔が遠くに見えて、8時、9時になると、ダイアモンド風きらきら。

これって、携帯のストラップや、お気に入りの雑貨みたいで、女の子なら垂涎もの。
わたしは、元・女の子ではあるが、

霞のかかったエッフェル塔が、きらきらチカチカタイムになると、感激。

カウントダウンを街で迎えて、隣に居合わせる人と、

わー、ハッピーニューイヤー!っと顔を見合わせるというかんじ。


高い建物がない、厳しく徹底的に街の景観を守り続けてきた、パリならではこそ。

暗いからケータイでは夜のエッフェル塔の写真は無理かなあと、デジカメでしか撮らなかった。
料理写真は撮ったけれど。
若いフランス人男性である料理人さんの本業は建築家。

お母さんの家庭料理の復元だそうな。
彼のパートナーが羨ましい。
ちなみに、三世帯、六人でアパルトマンをシェアして住んでいる。


ターブルドットに出かけるまで、

わたしは延々、悶々とお出かけプランをアパルトマンで練っていた。

なんと贅沢な引きこもりである。

滞在も後半にさしかかり、今日は、お出かけ、やる気満々だ。

見た目は、一見さりげなくこなせそうなクールな熟年、

まさか、はるかかなたの地に一人で来て、

英語、フランス語できない、方向音痴なんて、非常に勇気がいる。

わたしにあるのは、好奇心と、今、行かなければ一生行けないという、へんな強迫観念、
早い話、無鉄砲なだけだ。


人々

2013-09-29 | リアル パリ

さてさて。

わたしのブログ。
どうやら、うすぼんやりした旅は、ウケがよろしくないようで。

わたしのブログをお読みになる皆さんの期待に添うには、

おそらく自宅から一歩も出ないで、なんやらかんやら、ぶつくさ、ぼやいていなくてはならないようだ。


家を飛び出して行くのは、あるカタマりの人数の人には、期待ハズレなんだと受け取った。
リアル充実なブログは、お嫌いかと?


一昨日は、徒歩で、ふた駅向こうの、美術史家の邸宅を美術館にした、マルモッタン美術館に出向いたが、2ヶ月近くお休みだった。
残念。
現地の新聞か、インターネットで事前に調べたら、わかったのだろうけれど。
で、公園で秋を満喫しつつ、帰り道にスーパーマーケットに寄って食糧調達したりして、とぼとぼ歩いて帰った。


突然、目の前に、立派で美しいエッフェル塔が現れ、びっくり。
建築美。
しっかり、どっしり、しかも、きりっとしていた。
初めてでもないのに、新鮮だった。
しかしまあ、なんと、アパルトマンから近いことか。
大勢のパリのおのぼりさんたちが、楽しそうにハイになっている顔に出会った。

傍らで、階段に腰を下ろす、どっと疲れた表情の、皮膚の色の濃い人。

そのまた傍らで、またまた人間ウォッチャーになっているわたし。
どこにいても、わたしは、わたし。


今朝の、出鼻くじけ。

2013-09-27 | リアル パリ

げんなり。

記事カテゴリーに「旅」を選んだものの、異国の地で引きこもっているだけ。

今日は真面目に外出しよう。

そう思ってブログ更新を手早く済まそうと、

なかなか言うことをきかないiPadをなだめながら頑張って入力、さあアップというところで、

ああ。。。。。消えた。

こういう時は、ほんとうに疲れる。

やる気を出してもう一度....となっても、アタマからも消え、違うことを入力している。

 

 

ちなみに、コーヒーの向こうに小さく写っているお姉さんは、

アパルトマン窓側のまん前にある幼稚園の庭掃除をしているところ。

もうすぐ園児たちが集まる。

まあこれがまた、元気を通り越して、うるさいこと。

しかし子供はうるさいぐらいが、ちょうどいい。