ぐだぐだ1日が過ぎた。
87歳の左手だけのピアニストの日常がTVで紹介されていた。
音楽と共に生きる、、、生き甲斐によって生かされている、、、
病気にも見舞われたが、音楽の力で蘇生する、理想的な人生。
とは言え、音楽もあまりピンとこない、凡人のわたしには、他人事として素通りしてしまった。
だが、笑顔は素晴らしかった。
同じ時間帯のTV番組で、動物園にいる双子の虎の一生を観ただけで涙が流れた。
元々、三つ子で仮死状態で産まれたところ、1頭は蘇生せず、2頭が生き残った。
2頭とも生まれつき骨の病気で、ちゃんと歩けなかったが、双子で元気に遊んでいたから、運動量が満たされ、成長することが出来た。
しかし、満2歳を一緒に迎えることなく、一方は喉に食物を詰まらせ、亡くなってしまった。
その後は、1頭だけで、高齢になった今も頑張って生きている。
なぜかそれが、わたしの琴線に触れて、涙が溢れる。
対象は、人間ではなく動物なのに、、、。
動物園での生活そのものを見て、野生の動物の人生を、人間と重ねた。
が、やはり野生は野生か。野獣。
飼育員が噛みつかれて死亡した例もある。
それはそれ。
動物には、哲学なんかない。
自分の人生を自分で決めている、、、と言えるか、言えないか。
生まれながらの特性をそのまま生きるしかない。
ああだこうだと考えたりするのではなく、命を護ることを本能的に学び、実践する。
弱肉強食。子孫を残したり、残さなかったり。
淘汰される。
思考したり、選択したりしていない。
生まれたままの特性に加えて、本能と直感で生きる。
足に障害を持って産まれたなら、厳しい自然界では生き残れないだろう。
が、動物園で生まれ育った、虎。
外の世界を一生、知らない。
とても複雑な心境になる。
そして、なぜか、考えただけで涙が頬を伝う。
この涙の意味が自分でもよくわからない。
ちなみに、話はころっと変わる。
今日は踊り納めのパーティがあるが、どうしようか迷ったが参加しなかった。
賑やかで雑多なパーティより、自分と向き合う時間を選んだ。
それにしても、虎を書いていた涙はなかなか止まらない。
鼻水も。
風邪、引いた??
また喜劇に転換。
その瞬間瞬間は悲劇でも、俯瞰的に見ると、人生は、喜劇なんだそうだ。
と、チャップリンの名言を、知り合いがわたしに教えてくれた。
話がまたまた変わるが、、、
一昨日、見た夢。
蝶ブログに直後に書きたかったのだが、、、
夢のタイプとしては初めてといっていい、、、悪夢。
今までも、勉強せず、課題だらけの状態で、テスト本番を迎える夢はよく見た。
空を飛ぶ夢や、快感の夢も見たことがある。
が、今回は、人生初の、悪い方向の夢だった。
具体的ストーリーはほとんど覚えていないが、体調が悪い時のような感覚で、身体ではなく精神的不調、不具合。
頭痛、悪寒、吐き気、痛み、倦怠感、めまい、浮腫、痒み、、、のような身体的感覚ではなく、、、
初めてなので何と表現していいのかわからないのだが、、、
漆黒の闇に陥るような気分の悪さ。
出血が止まらない感じの、どろっとした、ぐらっとした不快、不安。
崩れ落ちるような、立て直せないような、芯を見失った崩壊。
身体、内臓や、骨、筋肉、血管などではなく、脳、神経から来るもの?
だが、身体のパーツの一つに、脳もある。
(生物の知識、乏しいことが露呈している、わたし)
脳が身体の活動を指令している。
身体はどうもないのに、脳の影響で気持ち、精神的なものが揺れているようだ。
具体的には原因として、別に思い浮かぶものはない。
激しい喪失感とか、ない。
が、、、ひょっとして、、、直近の行動を振り返ってみると、、、
行動を共にした相手の行動の中に、理解出来ないことにいくつか直面して、解明出来ず、モヤモヤを通り越して、体内に仕舞い込んでしまった、、、カプセル錠剤を飲み込んだような感じかも知れない。
相手に直接、聞くわけにもいかず、家に持ち帰って、ChatGPT に相談した。
さらっと、さらさら回答を読んだが、正解だろうけれど、心や頭に引っかかるものはなかった。
わたしが推定していた範囲内の答えだったので、キーン、パキパキっとハッキリ解決には至らなかった。
こんな精神状態は初めて経験したので、未知のものは怖いと感じた。
対応に、慣れてない。
新しい局面のわたしなのだろう。
老化の一面だと捉えた。
が、その面は助長しないよう、食い止めるようにしたいと思った。
またそういう精神状態が出て来るようなことがないよう、事前にシグナルをキャッチしたい。
一種の発作という扱い。
ニトログリセリン的な急場を凌げる安心薬をこころの中に用意すればよいのだが、、、
原因がよくわからない。
ただ、感情の悪寒のような、マイナスの良くないもの。
不愉快、とか、そういうものでもない、初めて感じた、こころを蝕む一種の病気のようなもの。
その症状を誘発するような状況を避けることが、主治医(わたし本人、一人二役)の診断と処方。
わからないものは、あまり深く探索、探求しないに限る。
歴史や科学、芸術なら深追いして研究すると暇つぶしにはピッタリだが、答えの曖昧な精神世界は、ほどほどにしないと、コントロールできなくなる。
そう感じた。
だが、いたって軽症。
軽いうちに対策を練る。
近寄らないこと、深追いしないこと。
自身を護り、心身の健康を維持するには、曖昧ファジーが良さそうだ。
鈍感力が活きる。
※写真は、今週の銀座、歌舞伎座。