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Glassjaw - Material Control

2017-12-28 19:15:47 | 洋楽レビュー/感想 2017
洋楽レビュー/感想。


前衛的で混沌としてるように聞こえて、
巧みな演奏とアレンジで洗練されている節もある、
知的でクールでいて濃厚で濃密で甘美でアートな、
オルタナ/ポストハードコア作品。
15年ぶりのアルバムになります。


◆Glassjaw - Material Control
個性をしっかり残しつつも速度や勢いは薄れ
以前が尖ったナイフで鋭く切られるような感じなら、
今作は重い鈍器で殴られてるような感じが強く、
一音一音が実に重くて深く、
説得力と存在感に満ちており、
元々そういう雰囲気がありましたが、
不定期でEPは何枚か出していたとはいえ、
LPは長い間出していなかったのもあり、
今作は特にDeftonesっぽい雰囲気を強めに感じますが、
楽器の演奏やアレンジが個性とセンスに溢れていて、
Glassjawらしさも存分にありますし、
各演奏者が神経を研ぎ澄まして、
向き合ってぶつかりor交わりあう事で、
不思議な緊張感と一体感を生み出しており、
混沌としてるように聞こえて、
洗練されてる節さえありますし、
知的でクールでいて濃厚で濃密で甘美でアート的で、
張り詰めた緊張感と底知れない深みにも満ち溢れているので、
ゾクゾク感とヒリヒリ感とズブズブ感が半端無い!

以前より味わい深さが増したエモーショナルでリアルなボーカルに、
抽象的で詩的な歌詞なんかも素晴らしいし、
楽器演奏してる人なら分かるでしょうが、
各々演奏が個性とセンスとフックに溢れており、
一つの楽器追ってるだけで実に興味深く、
アルバムタイトル通り、
いろんなマテリアルを巧みにコントロールしていて、
2000年代前半にDeftonesの事を、
「USオルタナ版Radiohead」と表現したメディアがありましたが、
これを聞けばGlassjawの方がその称号に相応しいと分かると思う。
中盤以降特にですがそれくらいアレンジや構成は凝ってるし興味深い。
あと面白い事に、
Glassjawに影響を受けたであろう後のスクリーモバンドである、
UnderoathやA Static Lullabyっぽい曲があったりするんだよねー。
それだけこの15年という時は長かったし、
いろんなバンドが出てきたという事なんだろうね。
でも誰もGlassjawを越えられてないというのが何とも凄い…


変拍子が多くて構成も普通じゃないし、
実験的な雰囲気もあってダークという事で、
分かり易い作品では無いかもですが、
聴けば聴くほど味が出てくるような、
知的で濃厚で濃密で甘美な作品で、
個人的にはGlassjawはやっぱり別格だと分かる、
唯一無二の作品だと思う。
凄作で良作。


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