今日のお題はこれ!
葉っぱがすべて落ちた雑木林で足元に落ちてる美味しそうな黄色い実や緑の葉っぱです。
これを見つけると上を見て探します、ヤドリギを。
今の時期は山を歩くとほんとうによく出会います。
あとはなんというヤドリギなのかです。
いつものように山梨の植物誌を見てみると、ヤドリギの仲間は4種類しかありませんでした。
ヤドリギ、ホザキヤドリギ、ヒノキバヤドリギ、マツグミ です。
このうち ホザキヤドリギとマツグミの2つは山梨県絶滅危惧種に1類に指定されていてそれぞれCRとENと希少なもののようです。
ヤドリギは常緑で冬は特によく目立ちます。
木に丸い大きな緑のボールがついているようです。
同じヤドリギでもホザキヤドリギは落葉して今の時期はぶどうのような実だけになっています。
実はヤドリギはAPG分類ではビャクダン科でこのホザキヤドリギはオオバヤドリギ科だそうです。
葉っぱが大きいのでしょうか? 葉っぱや花は見たことがありません。
植物誌には河口湖のうの島と白州町と生息地が書かれていますが山梨県RDBでは河口湖周辺の3メッシュで、
白州町あたりのメッシュは2005出現と生息地はかなり限られていました。
ただ前に詳しい方にお聞きしたときは富士五湖まわりにはいっぱいあると話されてましたし、私も奥秩父山系で見かけました。また山梨の植物誌には「普通」と書かれているので、あちこちにあるけど見つけにくいのかもしれません。最初の写真はホザキヤドリギの実です。
ヒノキバヤドリギはまだ見たことがありません。サカキ、ツバキ、ハゼノキ、ヤマツツジなど主に常緑広葉樹に寄生するそうです。植物誌では「少」となっています。今回この記事を書いていてはじめて知ったので今後山で探してみようと思います。
残る1つのマツグミは名前のとおりマツ科の樹木につくヤドリギです。
こちらは既存メッシュ内のせいか、家の周辺の公園でよく見かけます。グミと書かれているように昔は食べられていたそうです。こちらは植物誌では「稀」とありますがアカマツの多い山梨の里山でもときどき見かけるので同じように見つけにくいだけだと思っています。最初の葉のついた枝はマツグミのものです。
「日本のレッドデータ」のページをみるとこのマツグミが絶滅危惧種に指定されている都道府県が24とダントツに多いです。家のまわりは身近に見られて幸せなのかもしれません。同じような名前でマルバマツグミという種がありますが、これは屋久島の固有種でした。
実はこの4種類以外にアカミヤドリギというのも山梨にはあるとネットに書かれていました。実の色しか違いはないように書かれていたので、これからはヤドリギを見つけたらもう少しきちんと見てみようと思います。
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