未熟なカメラマン さてものひとりごと

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広島県 紅葉の名所を訪ねて 三景園と佛通寺

2012-11-23 08:42:12 | 紅葉

三景園の紅葉  広島県三原市 広島空港となり

11月18日(日)広島県の紅葉の名所、三原市の三景園と佛通寺を訪ねました。自宅を10時に出発、笠岡ICから高速に乗り本郷ICで降りて、三景園には11時半過ぎに到着しました。三景園は、広島空港の開港を記念してつくられた約6ヘクタールの広さをもつ公園で、広島県の渓谷、瀬戸内海の風景をモチーフに庭園化されたものです。自然を生かした、山、里、海の三つのゾーンから成っています。大きな特徴は、約7000tにも及ぶ広島県内産の自然石と、空港工事で出た石を使用していることでしょうか。時季を間違えなければ、紅葉の素晴らしさをかならず堪能できる名所だと思います。当日は「もみじまつり」が開催されており、多くの観光客でにぎわっていました。駐車場は、空港と兼用の広いもので、まず満車で困ることはありません。もみじまつりの開催中は、駐車場に近いところに臨時の入園口(西門)が設けられます。入園料は、この期間のみ300円(通常は250円)でした。

入園口を入ると、すぐ目に入るのが里の池のとなりにあるテントで囲まれた茶席です。高台にあるので眼下の眺望も素晴らしく、すぐにでも撮影を開始したいところですが、せっかくなので、抹茶をいただいて高まる気分を落ち着けます。お茶会でもあったのでしょうか、着物姿の女性も多く、なにやかにやと絵になる光景でした。当日、ただ一つ残念だったのは曇天だったことです。
紅葉の撮影で陽が射すのと射さないのとでは、雲泥の差ですから。

さて、最初に向かったのが、高低差14メートルの「三段の滝」です。滝につづく渓谷には、いろんな種類のカエデ類が植栽されており、紅や黄色、オレンジ、薄緑と様々な色に紅葉した様は、感動的でさえありました。流れの中にある濡れた石に貼りついているもみじの葉もとてもいい感じです。そこには、ちょうど幼稚園の園児が遠足に来ていてとても賑やかでした。そして滝見台から見る「三段の滝」と紅葉したモミジの取り合わせも、まさに絵になる景色です。高台から管理棟のある池(大海)に目をやると、結婚写真の前撮りでしょうか、白い無垢の花嫁衣装の若い女性の後姿が、きわだって見え、とても印象的でした。
このあと、山のゾーンにあがり、長い石段を下るとちょうどそこも紅葉のみどころでした。潮見亭前の回廊で鯉に餌をやる様子を見ていると、もうそろそろいい時間になっていました。今日の三景園、見頃はやや過ぎた感がありましたが、相変わらず素晴らしい紅葉でした。

次に向かったのが、広島県屈指の紅葉の名所として知られる佛通寺です。このお寺は臨済宗佛通寺派の本山です。空港の駐車場からナビで検索すると18キロでした。
佛通寺へのナビの案内は、いった国道2号線に出て、再度北へあがるというものでした。相変わらず途中、車をかわせないような細い箇所がいくつかありましたが、以前に比べると格段によくなりました。佛通寺近くになると、左回りの一方通行となっていました。よくわかりませんが、前の車に付いていくしかありません。細い道は、くるくるとカーブし、しばらくしてやっと駐車場付近に着きました。駐車場は第3駐車場まであったようですが、その手前の臨時駐車場からタイミングよく出てくる車があり、警備の人に確認すると入ってもよいとの返事、ほんとにラッキーでした。このまま下ってあと三つの駐車場が満車だったら、再度もう一回りしなければいけないところでした。(臨時駐車場から無料の送迎バスも出ていましたがすごい人でした)

駐車場から川沿いを歩いていくと、道路(参道)沿いにこんもりと杉木立と競うように林立するカエデの姿が見えてきます。どちらかというと黄色が中心のようですが、一番の特徴は、どれも見上げるように樹高が高いことです。由緒あるお寺ですから、相当な樹齢なのでしょう。参道と川の間に広いスペースがあり、その隅にある茶店の前には、いくつも赤い毛氈を敷いた縁台が出ていて、多くの人が食事やお茶を飲みながら秋の紅葉を楽しんでいました。
折角なので、お寺を参拝して帰ることにしました。趣のある木製の太鼓橋を渡るとお寺の本堂です。こちらは300円の有料となっていました。境内の端に、羅漢像がありました。一体ごとに表情が違って、なかなかよくできていますが、みた限りではそう古いものではないようです。モミジの葉が石像にかかりとても風情がありました。境内にも何本かカエデがありましたが、一番のスポットは、本堂から見た山側の開山堂一帯の遠景の紅葉でしょうか。面白かったのが本堂横の休憩所、「もみじcafe」と書かれた看板の下で受付をするお坊さん。いらっしゃいませ!というような営業用のスマイルはなく、事務的にお金の計算をしているところが、違和感があっておもしろく感じました。この佛通寺も、見頃は少し過ぎているようでした。
駐車場から、渋滞の流れに車をゆだね、抜けるまでのじっと我慢の30分でした。三景園と佛通寺、対照的な二つの名所ですが、それぞれに特徴があり満足の一日となりました。



佛通寺参道の紅葉 古くから紅葉の名所で知られています。
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