未熟なカメラマン さてものひとりごと

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滋賀・湖東を巡る 近江八幡 平成25年11月9日

2013-11-21 22:01:05 | 観光名所

関白秀次が開いた八幡堀 秋の風情が漂っています。

前回の続き)
伊吹山ドライブウエイを出て関ヶ原ICで高速に乗り、竜王ICで降りて、近江八幡にまっすぐ向かいました。観光の起点として、ナビを日牟禮八幡宮にセットしていました。近づくにつれて観光客が増え、白雲橋から八幡宮に通じる参道は、車の通行も難しい状況でした。駐車場は、当然満車と思いきや、随分奥ですが、一台だけ空いていました。ほんとにラッキーでした。八幡宮は、七五三のお宮参りの日だったようで、着物を着たかわいい子どもたちが親に連れられて入っていきました。
自分の子どもたちの当時のことを思い、ああいう時代もあったかなと、懐かしく思いました。

近江八幡は私の大好きな町のひとつです。重要伝統的建造物群保存地区に指定されている新町通りの町並みや、八幡堀界隈は風情があって何ともいえません。特に八幡堀は、その昔、ドブ川状態になっていましたが、青年会議所や地区住民の努力で見事によみがえった歴史がありました。
話は余談になりますが、TVドラマ「鬼平犯科帳」のエンディングで、軽快なギターの演奏をバックに、「春」、川に寄りかかるような満開の桜の枝を前景に、船頭が漕ぐ小舟が客を乗せてゆっくり進むシーンを覚えておいででしょうか。そのロケ地がこの八幡堀です。
このエンディング、春夏秋冬の江戸庶民の情景を描いていますが、特に、真冬の雪が降る夜、二八そばをおいしそうにすする町民、江戸の情景がそのままタイムスリップしたようで、何ともいえません。一番すごいのが、「このエンディングの場面によくぞこの曲を持ってきた」ということでしょう。プロジューサーの才能に驚くばかりです。

近江八幡は、秀吉の甥である、関白秀次が治めた町です。この八幡堀も琵琶湖から水路を通し、物流の繁栄を意図したものでした。秀吉に最愛の実子・秀頼ができてからは、有能な秀次が秀頼をおびやかす存在になるかもしれないと、難癖をつけて切腹をさせたのでした。

川岸には遊歩道も整備されていて、水辺を散策すると、草花や落葉する秋の風情を楽しむことができます。現在ではモーター(清音)のついた屋形船が客を乗せてゆっくり通るので、当時の面影を少しだけ味わうことができます。

このあと新町の町並みを訪ね、伝統ある麩(ふ)のお店などを巡ったあと、お昼にすることにしました。これだけ観光客が多いとどこもいっぱいのようで、食事をする場所を探すのにも苦労します。橋のたもとで、若い女性がうどんのお店の客引きをしていました。道路の反対側に、そばのお店があったので覗くと、まだそばの出ていない客が3組もあって時間がかかりそうだとあきらめました。「いっらしゃいまぜ」の声や断りもなかったのが残念でした。近くの通りかかった店先に、京料理のメニューを置いている店がありました。少しだけ贅沢な感じがしましたが、せっかく訪ねた近江八幡、たまにはいいかと入ることにしました。
中に入ると、畳の部屋に2組の先客がありました。小さなお庭があって、その石のカエルの置物に、ジョウビタキがとまりました。人懐こい鳥です。そのうち私達だけになって有り難いことにゆっくり食事ができました。さて食事が済むと、最後の買い物です。

クラブハリエでバームクーヘンを買って帰ります。専用駐車場はいつものごとく満車。店内に入ると、甘い香りが漂っています。出来たてで日もちがしないものと、するものと買う場所が分かれています。おみやげにもするので、日もちのするものをいくつか買いました。そして日牟禮ガーデンを散策したあと、帰途につきました。自宅に着くのは約4時間後、今回は少し無理をして久しぶりに遠出をしました。今度は伊吹山のお花畑に花が咲き乱れるころ、もう一度訪ねて見たいと思いました。(滋賀・湖東の旅 おわり)



日牟禮ガーデン ゆっくりコーヒーを飲むにはいい場所ですね。
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