2019年9月9日、浅口市鴨方町に昨年完成した京都大学岡山天文台の東アジア最大の望遠鏡‘せいめい望遠鏡’を見たくて竹林寺山系に向かいました。
この竹林寺山には、188㎝の日本最大級の反射望遠鏡を有する国立天文台があり、駐車場を挟んで3.8メートル新技術望遠鏡‘せいめい望遠鏡’を有する京都大学岡山天文台が建ち並んでいます。さらに天文博物館が隣接するこのあたりは、まさに天文のまちと呼ぶにふさわしい景観となっています。
岡山天文博物館 プラネタリウムや太陽観測などの体験ができます。
京都大学 岡山天文台
岡山天文台への入り口です。
ドーム下に見学路と書かれた階段があります。
3階外回廊からは、遠く瀬戸内海を望むことができます。
こちらは北方面、中国山地の山並み
東アジア最大の’せいめい望遠鏡’
向かいに国立天文台が見えます。
京都大学岡山天文台の遠景
もう少しアップで撮ってみました。
この日は、運の悪いことに休館日で、広い駐車場に車は一台も停まっていませんでした。それでも近くで見ようと、まず向かったのが、京都大学岡山天文台です。
施設内を散策後、ドームに近づくと見学路→と書かれた階段があり自由に立ち入ることができました。まずは最上階の3階外回廊へ。ここからの眺望は素晴らしく、遠く瀬戸内海や中国山地が見渡せます。ガラス越しですが、‘せいめい望遠鏡’をはっきり見ることができました。
ただ、撮影はガラスに光が反射してかなり難しいものがありました。
この‘せいめい望遠鏡’は口径3.8mの光学赤外線望遠鏡です。構想が立ち上がったのが1999年1月のこと。そしてプロジェクトがスタートしたのが2006年。2018年7月に完成し、2019年春、観測がスタートしました。実に構想から20年を要していることになります。
特徴としては、1.に18枚(1枚=1m,70㎏)の分割鏡を採用、2.に超高精度研削加工、3.に超軽量架台があります。これらの3つの特徴はいずれも独自に開発された技術です。
将来建設されるであろう超大型、30m~100m級の望遠鏡の基礎技術となるに違いありません。大きさは横8m、縦8m、可動部分の重量は20tです。
一番の売りは、超大型の爆発現象「ガンマ線バースト」などの突発天体を1分以内に捉える機動力の高さです。
望遠鏡の名前‘せいめい’は平安時代の陰陽師・天文博士の安倍晴明にちなみ公募で選ばれました。岡山天文台の近くにある阿部山で観測したとも伝えられ、市内には晴明ゆかりのスポットが多く残っています。
国立天文台ハワイ観測所岡山分室
国立天文台遠景
丘を上がり、近くで撮ってみました。
188cmの口径を持つ日本最大級の望遠鏡です。
このあと、せっかくなので外観だけでもと思い、駐車場を横切り国立天文台に向かいました。坂道を上ること3分、巨大なドームに到着です。山陽道鴨方IC付近を走っていると山の頂にくっきり見えるのがこの天文台です。外観の撮影をしていると、入口付近に人の姿が見えたので、無理を承知で「中は見れませんよね!」とダメもとで声を掛けたら、少し間をおいて「今日は休館日ですが、私が掃除している間でしたら、どうぞ!」と神対応。望遠鏡を一枚だけ撮影し、しっかりお礼を述べて天文台をあとにしました。
このように、日本を代表する二つの天文台がこの竹林寺山に設置されたのには大きな理由があります。
晴れの国、岡山と言われるように、第一には晴天率の高さ、その二に、大気が安定していること、第三に星空の美しさ、いずれも兼ね備えているのがその理由のようです。
国内の主な天文台と望遠鏡
1位 京都大学岡山天文台(岡山県) せいめい望遠鏡 口径380cm
2位 兵庫県立大学西はりま天文台(兵庫県) なゆた望遠鏡 口径200cm
3位 国立天文台岡山天体物理観測所(岡山県) 口径188cm
4位 なよろ市立天文台きたすばる(北海道)ピリカ望遠鏡 口径160cm
5位 広島大学宇宙科学センター東広島天文台(広島県)口径150cm
情報通信研究機構(東京都)口径150cm
群馬県立ぐんま天文台(群馬県)口径150cm
8位 宇宙科学研究所(JAXA)(神奈川県)口径130cm
仙台市天文台(宮城県)ひとみ望遠鏡 口径130cm
京都産業大学神山天文台(京都府)荒木望遠鏡 口径130cm
遥照山総合公園 目鑑展望台
天文台の撮影を終えて、次に向かったのが、お隣の山、遥照山の遥照山総合公園です。
公園内には、グラウンド、芝生公園、展望台があり、瀬戸内海を見渡す眺望は実に素晴らしいものがあります。日本夜景100選にも選ばれています。
遥照山から見る瀬戸内海
ホテル越しに水島コンビナートの工場群が見えます。
かもがた町屋公園
そして次に向かったのが、かもがた町屋公園です。こちらも残念ながら休館日でした。公園の隣に神社の参道があり、裏手から公園を見ることができました。
この公園は、旧鴨方往来沿いに江戸時代に築造された二棟の町屋を初め、背後の広い敷地内には修復された土蔵や井戸、土塀などの史跡があり、‘日本の歴史公園100選’に選定されています。
鴨方往来に面した町屋
反対側から
隣に神社の参道がありました。
土蔵もある広い公園です。
建物の屋根瓦が美しい
寄島 三ツ山と青佐鼻海岸
そして最後に訪ねたのが寄島町の三郎島(三ツ山)と青佐鼻海岸です。時刻はちょうど昼過ぎ。道路沿いの空き地には、車内で海を見ながら憩う人々の姿がありました。真っ青な海と、夏らしい雲。そして波静かで穏やかな海は、見ているだけで癒されます。
青佐鼻海岸は、穴ジャコ釣りシーズンには多くの観光客で賑わうそうですが、最近はなかなか取れなくなったとの情報もあります。この日の海辺には誰一人の姿もありませんでした。
笠岡西大島方面へ海沿いの海岸線を走り、浅口市をあとにしました。
三ツ山(三郎島)干潮で陸続きになっています。
青い空と青い海
青佐鼻、漁船が印象的です。とても穏やかな入り江と瀬戸内の海
帰りに笠岡市大島地区から見た海の景色
見どころいっぱい 天文のまち 浅口を訪ねてみませんか!
この竹林寺山には、188㎝の日本最大級の反射望遠鏡を有する国立天文台があり、駐車場を挟んで3.8メートル新技術望遠鏡‘せいめい望遠鏡’を有する京都大学岡山天文台が建ち並んでいます。さらに天文博物館が隣接するこのあたりは、まさに天文のまちと呼ぶにふさわしい景観となっています。
岡山天文博物館 プラネタリウムや太陽観測などの体験ができます。
京都大学 岡山天文台
岡山天文台への入り口です。
ドーム下に見学路と書かれた階段があります。
3階外回廊からは、遠く瀬戸内海を望むことができます。
こちらは北方面、中国山地の山並み
東アジア最大の’せいめい望遠鏡’
向かいに国立天文台が見えます。
京都大学岡山天文台の遠景
もう少しアップで撮ってみました。
この日は、運の悪いことに休館日で、広い駐車場に車は一台も停まっていませんでした。それでも近くで見ようと、まず向かったのが、京都大学岡山天文台です。
施設内を散策後、ドームに近づくと見学路→と書かれた階段があり自由に立ち入ることができました。まずは最上階の3階外回廊へ。ここからの眺望は素晴らしく、遠く瀬戸内海や中国山地が見渡せます。ガラス越しですが、‘せいめい望遠鏡’をはっきり見ることができました。
ただ、撮影はガラスに光が反射してかなり難しいものがありました。
この‘せいめい望遠鏡’は口径3.8mの光学赤外線望遠鏡です。構想が立ち上がったのが1999年1月のこと。そしてプロジェクトがスタートしたのが2006年。2018年7月に完成し、2019年春、観測がスタートしました。実に構想から20年を要していることになります。
特徴としては、1.に18枚(1枚=1m,70㎏)の分割鏡を採用、2.に超高精度研削加工、3.に超軽量架台があります。これらの3つの特徴はいずれも独自に開発された技術です。
将来建設されるであろう超大型、30m~100m級の望遠鏡の基礎技術となるに違いありません。大きさは横8m、縦8m、可動部分の重量は20tです。
一番の売りは、超大型の爆発現象「ガンマ線バースト」などの突発天体を1分以内に捉える機動力の高さです。
望遠鏡の名前‘せいめい’は平安時代の陰陽師・天文博士の安倍晴明にちなみ公募で選ばれました。岡山天文台の近くにある阿部山で観測したとも伝えられ、市内には晴明ゆかりのスポットが多く残っています。
国立天文台ハワイ観測所岡山分室
国立天文台遠景
丘を上がり、近くで撮ってみました。
188cmの口径を持つ日本最大級の望遠鏡です。
このあと、せっかくなので外観だけでもと思い、駐車場を横切り国立天文台に向かいました。坂道を上ること3分、巨大なドームに到着です。山陽道鴨方IC付近を走っていると山の頂にくっきり見えるのがこの天文台です。外観の撮影をしていると、入口付近に人の姿が見えたので、無理を承知で「中は見れませんよね!」とダメもとで声を掛けたら、少し間をおいて「今日は休館日ですが、私が掃除している間でしたら、どうぞ!」と神対応。望遠鏡を一枚だけ撮影し、しっかりお礼を述べて天文台をあとにしました。
このように、日本を代表する二つの天文台がこの竹林寺山に設置されたのには大きな理由があります。
晴れの国、岡山と言われるように、第一には晴天率の高さ、その二に、大気が安定していること、第三に星空の美しさ、いずれも兼ね備えているのがその理由のようです。
国内の主な天文台と望遠鏡
1位 京都大学岡山天文台(岡山県) せいめい望遠鏡 口径380cm
2位 兵庫県立大学西はりま天文台(兵庫県) なゆた望遠鏡 口径200cm
3位 国立天文台岡山天体物理観測所(岡山県) 口径188cm
4位 なよろ市立天文台きたすばる(北海道)ピリカ望遠鏡 口径160cm
5位 広島大学宇宙科学センター東広島天文台(広島県)口径150cm
情報通信研究機構(東京都)口径150cm
群馬県立ぐんま天文台(群馬県)口径150cm
8位 宇宙科学研究所(JAXA)(神奈川県)口径130cm
仙台市天文台(宮城県)ひとみ望遠鏡 口径130cm
京都産業大学神山天文台(京都府)荒木望遠鏡 口径130cm
遥照山総合公園 目鑑展望台
天文台の撮影を終えて、次に向かったのが、お隣の山、遥照山の遥照山総合公園です。
公園内には、グラウンド、芝生公園、展望台があり、瀬戸内海を見渡す眺望は実に素晴らしいものがあります。日本夜景100選にも選ばれています。
遥照山から見る瀬戸内海
ホテル越しに水島コンビナートの工場群が見えます。
かもがた町屋公園
そして次に向かったのが、かもがた町屋公園です。こちらも残念ながら休館日でした。公園の隣に神社の参道があり、裏手から公園を見ることができました。
この公園は、旧鴨方往来沿いに江戸時代に築造された二棟の町屋を初め、背後の広い敷地内には修復された土蔵や井戸、土塀などの史跡があり、‘日本の歴史公園100選’に選定されています。
鴨方往来に面した町屋
反対側から
隣に神社の参道がありました。
土蔵もある広い公園です。
建物の屋根瓦が美しい
寄島 三ツ山と青佐鼻海岸
そして最後に訪ねたのが寄島町の三郎島(三ツ山)と青佐鼻海岸です。時刻はちょうど昼過ぎ。道路沿いの空き地には、車内で海を見ながら憩う人々の姿がありました。真っ青な海と、夏らしい雲。そして波静かで穏やかな海は、見ているだけで癒されます。
青佐鼻海岸は、穴ジャコ釣りシーズンには多くの観光客で賑わうそうですが、最近はなかなか取れなくなったとの情報もあります。この日の海辺には誰一人の姿もありませんでした。
笠岡西大島方面へ海沿いの海岸線を走り、浅口市をあとにしました。
三ツ山(三郎島)干潮で陸続きになっています。
青い空と青い海
青佐鼻、漁船が印象的です。とても穏やかな入り江と瀬戸内の海
帰りに笠岡市大島地区から見た海の景色
見どころいっぱい 天文のまち 浅口を訪ねてみませんか!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます