ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

何度もおいしい

2017年04月04日 21時55分00秒 | フィギュアスケート
3分咲きになった桜を尻目に、
私はニコ動にアップされている
各国版の解説動画を見ながら
先日の世界選手権の余韻を
繰り返し反芻しています。
一粒で二度も三度もおいしい。
素晴らしい演技は何度見てもいい。

それにしても解説のスタイルが
各国で全然違うのが面白いなあ。
日本はやっぱり真面目で、無難。
当たり障りなく、面白味に欠ける。

ロシア版は解説者が言葉を失って
演技が終わっても、しばし沈黙。
満を持してやっと発した第一声が、
「すべてが理想的すぎて言葉が見つからない。」
「これが天才的な演技だということは
どんな素人にだって分かるだろう。」
そして急に我に返ったように、
畳み掛けるような、怒涛の解説。
うーん、いかにもロシア。

(下部赤字:ロシア版の沈黙後の怒涛の解説)

EuroSportの英語版はバランスがいい。
興奮しつつも最大限の賛辞を惜しまず
何がすごいかをきっちりと解説。
知的な熱狂といった感じのスタイル。

(下部青・桃字:EuroSport版の知的熱狂解説)

一方、フランス版の解説者なんて、
演技の終盤には、全員が総立ち。
「こんなの、座ってるなんてありえない!」
「ウララー!」「ブラボー!」「傑作だ!」
「これはフィギュアスケート男子の歴史上
もっとも美しい演技なのは間違いない!」
視聴者そっちのけのお祭り騒ぎで
解説者の興奮に視聴者も呑まれそう。

(下部緑・黄字:フランス版の総立ち喋りまくり解説)

イタリア版も女性解説者たちが
「マンマ・ミーア!」
「ファンタースティコ!」と
3人同時に叫びまくるから
何言ってるんだか分からない状態。
これまた解説そっちのけの騒ぎだけど
それくらい素晴らしい演技だと
歓喜を持って伝えてくれる。

(イタリア版の「マンマ・ミーア」絶叫解説)

日本版が伝えるすごさが100なら
フランス、イタリアは裕に300越え。
個人的にはこういう演技は
フランス版、イタリア版で味わいたい。
一緒に立ち上がって、手をたたき
歴史的な演技を見られたことを喜び、
歓喜の渦に浸りたいと思うのです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 恐るべき4回転時代 | トップ | 何度もおいしい2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

フィギュアスケート」カテゴリの最新記事