ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

人形の見た夢

2009年11月08日 12時06分00秒 | 
先日伴侶を亡くした叔母がどうしているかと
気になって、母に電話で様子を尋ねたら、
思いのほか、元気にしているとかで、少し安心。
入院していたとはいえ、あまりに突然だったから、
茫然としているのでは、と案じていたのだけど、
叔母には、もうそろそろだ、と分っていたのだとか。

一人暮らしのわびしさを和らげようと
従姉が贈った、しゃべる男の子の人形を、
結構かわいがっていたという、叔母。
なんでも「ねむねむになってきたの」とか
「スリスリして」とか「今日は良いお天気だねー」とか
子供の可愛らしい声で、おしゃべりするのだそう。



そのお人形が、叔父が亡くなる1週間前くらいから
突然、不思議なことを言うようになったのだとか。
「あのね、僕ね、夢を見たの」と言うから
「どんな夢見たの?」と叔母が聞くと
「白い着物を着た人が出てきたの」と。
いくらなんでも、そんなことを言うように
人形がプログラムされているとは思えないだけに。

そして叔母自身、祖父や祖母(叔母や母の両親)が
夢の中に何度か出てくるようになり、それで薄々、
叔父の最期が近いことを、感じていたのだとか。
「叔母さんはそういうこと、感じる人だから」と、母。
本当に仲の良かった、叔父と叔母のことだから
虫の知らせと言うより、絆の深さゆえのことなのかも。
不思議だけど少しロマンチックにも思えた、人形の夢。

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