michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護8年。 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

「情けなかった…」と言っているのに

2015-04-18 10:01:24 | ふれあい

NHK『介護百人一首』は、春・夏・秋・冬に放送がそれぞれ二夜連続であるんだけど、

放送日が分からず、よく見のがしてました。

それでNHKさんに問い合わせたところ、ご丁寧なお返事を戴いた。

放送予定をメールで伝えてくれるシステムです。

それで今回の「春編」はバッチリ視聴できました。 ↓

https://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2015-04/16.html

 

この中で紹介された作品の一つ、

   何もかも出来ぬわたしに一つだけ吾は味見の師匠でおわす 

                                  (静岡県  松谷 粂子)

 

作者によると、最初下の句が全然ちがうものだったとか。

とても傷ついたことがあり、そのまんま作品にした。

その短歌を見るたびに 自分が情けなくて泣けてきた…。

ふと、ラジオで「自分を褒めると前向きになれる」と聞いて

やってみようと考え直して、この作品が生まれたそう。

ちょっとユーモラスに威張ったような、前向き・肯定的な生き方、

素晴らしい作品になった。

ところが取材者は、「その最初の作品では、どんな言葉だったんですか?」

とご本人に訊いたのです。

私はエッ!?と驚きました。

なんでそんなこと聞き出そうとするの?

自分が情けなくなった、あんなの誰にも見せられない…、と悲しい顔されてるのに。

 

いろんな感覚・考えの方がおられるけど、

それはそれで否定はできないけれど、わたしは

人の心の痛みを、少なくともわかろうとする人でありたいと思ったことでした。

 

 

 

 

 

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