NHK『介護百人一首』は、春・夏・秋・冬に放送がそれぞれ二夜連続であるんだけど、
放送日が分からず、よく見のがしてました。
それでNHKさんに問い合わせたところ、ご丁寧なお返事を戴いた。
放送予定をメールで伝えてくれるシステムです。
それで今回の「春編」はバッチリ視聴できました。 ↓
https://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2015-04/16.html
この中で紹介された作品の一つ、
何もかも出来ぬわたしに一つだけ吾は味見の師匠でおわす
(静岡県 松谷 粂子)
作者によると、最初下の句が全然ちがうものだったとか。
とても傷ついたことがあり、そのまんま作品にした。
その短歌を見るたびに 自分が情けなくて泣けてきた…。
ふと、ラジオで「自分を褒めると前向きになれる」と聞いて
やってみようと考え直して、この作品が生まれたそう。
ちょっとユーモラスに威張ったような、前向き・肯定的な生き方、
素晴らしい作品になった。
ところが取材者は、「その最初の作品では、どんな言葉だったんですか?」
とご本人に訊いたのです。
私はエッ!?と驚きました。
なんでそんなこと聞き出そうとするの?
自分が情けなくなった、あんなの誰にも見せられない…、と悲しい顔されてるのに。
いろんな感覚・考えの方がおられるけど、
それはそれで否定はできないけれど、わたしは
人の心の痛みを、少なくともわかろうとする人でありたいと思ったことでした。