今年のゴールデンウイークに京都にいなかったミモロ。「わ~いろんなお祭り見逃しちゃった~」とちょっと残念そう。5月は、各週末に京都の各所の神社で祭りが盛んに行われます。「葵祭だけじゃないんだよ~」。京都のお祭りを「葵祭」「祇園祭」「時代祭」だけと思っている観光客の人たちも多いのですが、それ以外の地元のお祭りの楽しさも見逃せません。
5月8日は、宇治神社、須賀神社、山蔭神社などでもお祭りが…。体がひとつしかないミモロは、どこに行くか悩みます。
「でも、今年は申年だから、サルにご縁の深い『新日吉神宮』に行こう~」と。新日吉と書いて、「いまひえ」と読みます。
つまりここは、後白河上皇が、比叡山の日吉大社のご祭神を勧請され創建されました。
ミモロは、東山七条の智積院の近くにある神社へと向かいます。
「あれ?誰もいない…神幸祭のはずなのに…」と静まり返った境内にポツリたたずむミモロ。
午後14時近くは、すでに神幸祭の行列は、氏子町を巡行中。この巡行は、江戸初期から行われ、すでに350年以上続いているのだそう。
そこで、ご神猿と本殿にお詣りして、行列を追いかけることに…。
「行列に会えますように…」
七条通りを西に進み、「京都博物館」を過ぎてしばらくすると、「う!なんか音が聞こえる…」と耳をピクピク。さすがネコ、聴覚は抜群です。
細い道を覗くと、「あ、剣鉾が来る…」
神幸祭で巡行する剣鉾は2基。差し手は、「粟田神社」のお祭りでおなじみの皆さん。
「あ、ミモロちゃん、来たんだ~」と。それにこたえて手をふるミモロ。
「差し上げ始まるんだ~」とミモロの前で、剣鉾の差し上げが…
沿道では、氏子の皆さんが見守ります。幅の狭い道…しかも上には、電線が縦横に渡っています。
その隙間をぬって、差し上げられる剣鉾。カーンカーンと鈴が響くと見物人から拍手が沸き起こります。
剣鉾は、祇園祭の山鉾の原形といわれるもの。剣をアンテナのようにして町の厄を集め、祓います。
その清められた町を、神輿や鳳輦が進むのです。
「剣鉾は行列の先頭だから、間に合ってよかった~。ミモロ、剣鉾大好きなんだもの~」と。
さて、剣鉾の後に、神輿などが続きます。
神輿のご祭神は、猿田彦さま。神輿の中には大きな天狗のお面がありました。
かわいらしい御稚児さんや武者姿の子供たちも…。
「はい、どうぞ~」手には厄除け粽を持っています。「え?もらっていいの~ありがとうございます」と、ミモロも厄除け粽をいただきました。
「これ食べ物じゃないんだよ~玄関なんかに飾って、厄除けするの…」。祇園祭でも各山鉾で授与される(有料)粽。
ときどき「この賞味期限いつまでですか~」と聞く観光客も。
「わ~タダでいただいちゃった~」と大喜びのミモロ。「今度、お詣りにいったら、たくさんお賽銭しよう…」と。
行列には、「大榊」という御幣をたくさん下げた大きな榊や、「幸御幣」というちょっとサボテンに似た形の鉾が登場します。
「幸御幣」の側面には、小さな猿の彫り物が…
「きゃ~お獅子」
中にはやさしそうなお兄さんたちが入っていました。
神事などを行いながら、神幸祭の行列は、氏子町をめぐります。
神社に戻るのは、夕方17時過ぎ…。「まだ2時間以上あるね~」ミモロは、行列に手を合わせ、お見送りをしました。
5月15日の日曜日には、「葵祭」をはじめ、愛宕神社・野宮神社の「嵯峨祭」、今宮神社の「還幸祭」、太田神社の「上賀茂やすらい祭」、椥神社の「大祭」、松尾大社の「還幸祭」が行われます。
「わ~葵祭見物して、松尾大社の還幸祭行くの無理かな~、う~嵯峨祭も見物したいし…どうしよう…」
ホントに、忙しい日曜日になりそうです。
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